投稿日:2020/5/1 14:36
前回の日誌の続きのお話です。
風速9メートルと発表されていたけど、実際は瞬間的に突風が吹くようなコンディションだったのに、そもそもそんな状況の中で分蜂を強行した群の責任だと思います。こう言う場合、責任者って誰なんだろうと思います。
「切り株箱」のキンリョウヘンに集まった峰球の確認と時を同じくして「西の箱」に探索が来ていることは把握していて、それは別の群と思っていました。ところが時間が経つに従って西の箱に入ったのは本隊の女王だったのではないかと思うようになり、切り株箱のキンリョウヘンを取り外して置き場所に困ったのでとりあえず3つ目に設置した「南向き箱」に移しました。依然として切り株箱では巣箱の外壁にへばり付いて入ろうとしないのでこの時点で無王と確信しました。西の箱が女王を含んだ群ではないかを確かめるにはどうすれば良いか。
切り株で停滞している蜂を西の箱に合同したら、一度別れて1日以上経過しているので、元々はひとつの群でも今はもう敵とみなされてしまうのでしょうか?そこで考えたやり方は、「蜂蜜合同」と言うアイデアでした。切り株の蜂たちは3日間飲まず食わずでかなり疲弊していたので、試しに蜂蜜を与えると狂ったように集まります。その状況を利用してみようと決めました。
はっちゃん吸い取りパイプで吸い取って集め、西の箱の巣門前に蜂蜜を垂らし、そこでお見合いさせるのです。
吸い取った蜂が入っているタッパーをずらし、蜂蜜に気付いた蜂たちは蜜を舐め始める。
箱を外します。蜂蜜を境に右側が巣門です。
すると、放浪はっちゃんトコトコと巣門に向かうではありませんか。そのまま中に消えて行きました。それを確認して、急いで切り株にいる全ての蜂を西の箱に移動、まず蜂蜜を舐めさせた後に巣門に誘導、ケンカは起きず、受け入れてくれている様子でした。
問題は切り株箱に確認できる蜂の数が少なく、分蜂初日に見られたラグビーボール大のあの蜂たちは一体どこへ行ったのか?これは推測ですが、女王の匂いがする方角を頼りに飛んで行ったら西の箱があり、すんなり合流できた蜂も多数存在したはず。切り株が気に入って動きたくない蜂、あとは自分の力では仲間を探せない若い蜂、それともうひとつ、南向き箱に移動したキンリョウヘンに引っ張られてしまった蜂です。見に行くと案の定いました。相変わらずキンリョウヘンに張り付く蜂が200匹くらい。これを夜間にキンリョウヘンの鉢ごと西の箱前に移動し、翌朝活動が始まった時に果たしてどうするか。
キンリョウヘンに張り付いた蜂と切り株箱の箱内部に身を寄せ合う蜂を真夜中に西の箱前に移動
少量の給餌もします
そして翌朝、現場に行ってみると、、、ほとんどいなくなっていました。切り株に戻った蜂を吸い取りパイプで捕獲して西の箱へ。すぐに飛んで戻ってしまうのですが、何度か繰り返すうちに切り株に見られる蜂は減って行き、最後は6匹を確認、南向き箱にも3匹を確認、合計9匹が依然として放浪蜂でしたが、切り株の箱は完全に撤去し、隠れるところ、集まって固まれるような場所を作らずに、このまま数日すれば、来なくなるだろうと思っています。
どうして良いのかわからない蜂はキンリョウヘンの香りを嗅ぎながら女王や仲間のことを想う、その姿が哀れで不憫でした。今回はキンリョウヘンの置き方によって、トラブルがあったときにキンリョウヘンは邪魔にもなるし、救出の武器にもなると痛感しました。
大きな群同士の合同では通用しないと思いますが、少数のはぐれ蜂を群に溶け込ませる一つの方法として蜂蜜合同は使えるやり方かもしれないと思いました。
これがはっちゃん吸い取りパイプ。アクリルパイプに網戸の網をテープで止めただけの簡単なもの。1匹1匹の地道な作業になりますが、蜜をポチッと1滴たらしてそこに集まった蜂を優しく吸い取り、専用の容器もしくはレジ袋などに吹き入れます。埃や砂があるところでやるとゲホゲホとなるので注意が必要です。
今回の騒動はめちゃくちゃ勉強になりました。「蜂がキンリョウヘンにベットり固まってなかなか巣箱に入ってくれません」という質問をたまに見かけます。そんな時、これからは「飛来したと思われる方角の、100メートルくらいまでのどこかに女王が含まれる蜂球が樹木や軒下、公園のベンチの下、物置の陰などにいるはずだから探してみて、見つけられなかったら速やかにキンリョウヘンを家にしまって、残念だけど巣箱も片付けて蜂を解放してあげてください!」って回答すると思います。キンリョウヘンがあることによって蜂がみんなのところに帰れなくなってしまうので。
もちろん、途中で女王がツバメに食べられちゃったという可能性もありますが、どちらにしても群は存続できませんので。
はっちゃんさっちゃんさん
お見事です。やっぱり面倒見が良い方ですね、蜂さんをほっては置けないのですね(^^)/
ようやくハッピーエンドですね~やったぁ(^^)/
2020/5/1 17:51
はっちゃんさっちゃんさん こんばんは。
本当にご苦労様ですm(_ _)m。
蜜蜂愛に溢れていますね~o(*⌒―⌒*)o。
2020/5/1 18:29
T.山田さん、ハッピーエンドかどうかは西の箱の内検をしてみないと判りませんが、できる最善のことはできたかなとは思います。
2020/5/1 18:53
wakaba-どじょっこさん わーいどじょっこさんに褒められた〜♫
2020/5/1 18:54
ヘキサゴンさん!大変貴重な体験談をありがとうございます。勉強になります!その問題が起きた時の対処は完璧でしたね。なぜそのようなことが起きたのかを理解しているからこそできた対処法ですね。
それにしても、探索蜂というのは与えられた仕事に誇りと自信を持っていますね。自分が見つけてきた物件こそ、群を守るのにふさわしいのだ!と。甲乙つけがたい物件が2つ、しかも至近距離にあったら、そりゃあ迷うよねと思います。
今回の堂谷津のケースで言うと、群の中の「西の箱派」がクーデターを起こし、強風の混乱に乗じて目的地に到着する前に女王を誘導したのかもしれません。
2020/5/2 05:27
聰.佐さん、本日、静かだったのですか?賑やか、活発であってほしいですね。。。心配になってきました。切り株にはいないですよね?明日見に行ってみます。
2020/5/2 17:50
聰.佐さん、 了解です!
2020/5/2 19:20
蜜月さん、そうそう、怖いです。
サンダルともし火隊の時にartemisさんが「どこかにいるかもしれない」と助言してくださったのに探しきれなかったトラウマがあり、自分が設置した巣箱の位置と地形と蜂の習性を考えて推理しながらのフィールドワークは最高に楽しいものです。
2020/5/2 21:20
ニワトリの糞を集めるニホンミツバチ
今年2群目の逃去がありました。
越冬群が逃去し、駆け込み寺に入居
コガタスズメバチの巣落ちを再建しました
漆の木に訪花するニホンミツバチ
「良かったら使ってください丸洞」と言う名前の巣箱
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
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はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
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はっちゃんさっちゃん
千葉県
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はっちゃんさっちゃん
千葉県
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はっちゃんさっちゃん
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T.山田
福岡県
福岡市南区在住 2019.4.19分蜂ゲットでスタートする。8月巣落ち、冬越し、2020年アカリンダニ克服するも弱小群となり、復活途中に近くの雨樋下に何故か逃避...
どじょッこ
島根県
日本蜜蜂に興味を抱いた頃、2006年に地元神社の狛犬土台(石垣)の栄巣群が殺虫駆除され、近隣2ヶ所の自然巣も同様に殺処分されていました。 「刺すから」「危ないか...
私も同じような経験をしました。
それは 待ち箱を並べて設置し 両方に探索蜂が来ていました。その探索蜂は同じ元巣の蜂だったようで 分蜂群が片方に入居した時 となりの待ち箱に居た探索蜂も 分蜂群の一部を誘導し女王蜂が入っていないのに蜂を入れてしまいました。そのため分蜂群は女王がいる群と いない群とに分かれ それぞれ入居しました。
入居後 それぞれから蜂が出入りしているので不思議に思い (1回の分蜂で女王が2匹居るはずがない)。無王と思われる待ち箱の内部を見ると 蜂は ばらけて蜂球になっていなかったので あわてて その箱の蜂を女王が入ったと思われる巣箱の前でふるい落とした。思った通り すべての蜂は女王の入っている巣箱に入って合同した。
しかし 探索蜂と思われる蜂だけは 自分たちの選んだ巣箱だからか離れず。女王蜂のいる巣箱には 入らず残留した。
いずれにしても 時間がたてば 女王の入っている巣箱に移っていくかもしれないが。待ち箱を並べて設置するのは トラブルのもとだと思った。
2020/5/1 21:48
はっちゃんさっちゃんさん すごいドラマが展開されていたのですね。明け方まで山にいらしたご様子?5/2今日は、田植え活動、イベントはコロナ騒ぎで中止しましたので、そぞろ集まった人たちで田植えでした。今日は、田植え日和でしたね。西側の巣箱を確認に行って見ました。静かでしたよ。時折、1匹ぐらいが私の周辺を飛んでいる様子でしたが、静かにしていましたら、小さな穴から、巣箱に入って行きました。ニュースを読ませて頂いて、大奮闘のご様子が目に浮かぶようです。お疲れさまとホットしたというか、ミツバチを養蜂するのは、体力も、知力も必要なことに、改めて驚いています。
2020/5/2 17:37
はっちゃんさっちゃんさん ブンブン?動画で撮ったのを聞いてみましたら、騒がしくしていました。
2020/5/2 18:31
はらはら、どきどき、読ませて頂きながら、大変なんだなあ〜驚きばかりです。5月4日から堂谷津に行っていないのですが、その後、巣箱の活動は?
田植えも終わり、田んぼの風景が日々見事に緑が深くなります。ダイサギ、ゴイサギもカワセミも来ているようです。カエルやザリガニが餌になっているようです。バランス21や三番瀬の活動の支援環境財団に報告書の投函が終わり、ちょっとほっとしている所です。堂谷津の里には、アザミの花がそこここに見られるころです。里山の小さな花色の季節が楽しめますよ!
2020/5/9 08:38
はっちゃんさっちゃんさん
お疲れさまでした。
キンリョウヘンが分蜂時の蜜蜂を分散させてしまう恐れがあるという、どこか怖いお話でした。
蜂を呼び寄せる道具も、思いやりを持って使わないと、ですね。
蜂蜜を使った合同は目から鱗のアイデアでした。
2020/5/2 20:47
ヘキサゴン
岐阜県
2013年より日本ミツバチを飼っています。やっと一通りのことは経験し いまでは5群を越冬させ 蜂蜜や分蜂群も知り合いに配ることもできました。今まで経験してきたこ...
聰.佐
千葉県
聰.佐
千葉県
聰.佐
千葉県
蜜月
佐賀県
佐賀県の静かな農村に暮らしています。ころころした愛らしいニホンミツバチが大好き。思いが届いたのか、この春、やっと私の巣箱を見つけて住んでくれました。