<郡上群1>
今日は郡上群の採蜜の日。郡上のハチミツは美味しい!と30人越えの希望者がいる。期待を込めて25本煮沸消毒を行った。実際は15本くらいじゃないかなーと思いつつ。
現場到着。蜂たちに今から作業するよ、と道具を並べイメトレに入る。
そこへ地主さんが登場。「採蜜みたいと言う人がいるから呼んでもいいか?」「あ、いいですよ!」実際は初の作業でパニックになるかもしれないから嫌だなと思いながらでも採る量も少ないしいいか。
登場したご婦人、お話を聞くとなんのなんのニホンミツバチ歴が何十年のベテランだった。でもこの土地の飼育方法なので秋に全採りをする。
「前はねー箱を置けばすく入るというくらい蜂がいたのよ。もう何年も入ってなかったけどここからの分蜂群でまた楽しませてもらっているわ。」とのこと。私が越冬させる飼育をしていると聞いて、どうやって採蜜するのが見たいらしい。
「じゃあ、始めまーす。パニックになたら変かもしれないですけど気にしないでくださいね。」
天井の蓋をとり、薬用箱を外すと簀の子が出てくる。
越冬中に食べたものの回復はあまりしていないようだ。昨日も分蜂していたようなので持ち出しも多いのだろう。果物ナイフとカマで掘り進める。
巣落ちにビビっているので、巣落ち防止棒のそばまで採れなかった(^-^;ここで終わり。
onigawaraさま、道具のご教授ありがとうございました!
板を乗せてこのスペースを薬箱とする。十分広い!
そのご婦人も地主さんもフル装備だが私は面布なしの薄いビニール手袋のみ。
「大丈夫か?」「大丈夫か?」と仕切りに心配されたが、特に問題もなく蜂の犠牲もなく蜜を少しだけもらった。その作業完了のところで地主さんが気が付いた。
「あ!そうかー!俺たちのやり方は女王も全部追い出すからめちゃめちゃ蜂が怒るのか!!」
「だと思います。」
昨日のうちの箱からの分蜂群が入ったと思われるそのご婦人の箱を見せていただいた。
最初から4段か5段。巣落ち防止棒なし、覗けないしアカリンダニのメッカの環境で予防することもない。いっぱいになったら蜜取って終わり。その飼育方法、むしろなんだかかっこいい。
前に入った箱はどこまで来ているかは箱を持ち上げて確認する。
「えー!!途中にあったら巣板折れますよ!?」
「そうか?2段目だな!」 ワイルドー
いちいちドキドキしている私は小心者過ぎるな(^-^;
見学会から戻って郡上群3の巣門を替えるのと箱の追加を作業。まだ軽いから一人でできる。
去年ここにあった群は越冬したが最後の最後で餓死した。
懐かしい光景が帰ってきた。
薬用箱をつけようとしたら、盛り上げ巣ができていた。ここはだめー!ここにアカリンダニ対策を入れる。
勢いのある群だが、去年も勢いがある群は夏分蜂し放題で全く巣板も伸ばせない、蜜も溜まってこないとダメだった。あなたたちはまず巣板を伸ばそう!そうしような!
採蜜した群は巣落ちもなく、私がきれいにできなかった巣くずの掃除に忙しそうだった。
これであと2群を郡上に移動させたらひと段落だ。ふーっ!
<番外>
この2群、女王蜂はいとこ同士。オタクの蜂飼いさんちの血統。