今回は、4月に3群分蜂を果たした元巣5段を9月20日に内検したところ、8月初め巣板が4段蜂も5段にあふれていたのに、巣板も伸びず、蜂も1/3に減少していました。そこで、最上段を切り確認すると蜜はしっかり有りましたが、下段は巣板が側壁へ固定もされておらず、巣板も色が褐色化しており雄バチ(働きバチ産卵と思える)巣房が見られ無王群で有ることが確定できました。そこで前回同様、健全群の下に移動し争いが有るか見守りました。下の①写真が合体初期の状態です。
①写真 養生テープ1本が健全群、養生テープ2本が無王群で各4面巣門のまま重ね無王群はスノコ枠の蓋は無く開放です。
②合体後の写真 健全群の底板部を取り除き無王群の蜂が増えたので下に1段追加済。
今回は、健全群に対し無王群は1/3程の蜂がおり、金網付きの底板から下に置いた無王群に女王のヘロモンを感じさせ、今回は3日見守りました。1日目は上から出たと思える蜂が花粉を持って下の巣箱に入っており、上下巣箱底板で争う蜂も少し居ましたが、3日目には争いも無く花粉を持った蜂は全て上に入っていましたので、午後3時から健全群を下ろし無王群に継箱して蜂を継箱におろし巣板を全て撤去しつつ巣箱も撤去しました。そこで、継箱の上に健全群を乗せ合体させました。巣板の撤去時は多くの蜂が飛び上がり分蜂状態に成りましたが、2時間位で継箱に張り付き夕刻には全ての蜂が巣箱に入ってくれました。その後毎日底板を見ますが2~4匹の死骸は有りますが、毎日時騒ぎをしており合体により明らかに飛び回る蜂も増えています。
今回の合体成功も、女王が不在に成り2か月以上経過していたと推定され、そのことが成功要因と推察されます。無王群全ての寿命を見守る方法も有りますが、小群への合体により群れの増強も越冬への力強い方法と思って行って見ました。今回3日の適合判断しましたが、5日位の見守り期間を置き馴染ませることで成功確率が上がる様に思います。無王群救済にお役に立てば幸いです。