傾いた太陽に照らされた彼岸花は少しくたびれて、夜になると床を歩くコウロギも寒そうに見えます。
ピザ窯はさらに減ってきました。巣門前に設置したトラップに徘徊蜂が1日に3匹ほど見られるようになっていましたが、蟻酸を投入してからはトラップに入らなくなりました。1クール目は天井に用意した小さな空間に入れていましたが、効果が出ているか疑問に感じていたので、大きな皿にガーゼに染み込ませる格好で処方して10日経ちます。確かな効果が出るまでにはまだ2〜3週間かかるかもしれません。それまでにさらに数を減らすはずですが、新規感染者がいなくなれば、温度を保つギリギリの数は維持できるのではないかと願っています。しかし、セイタカアワダチソウの時期に蜂数が無いのは痛いです。
アカリンダニに群が感染した経験のない方に向けたコメントになりますが、私が今回処方している「蟻酸」は劇薬に指定された、認可も降りていない薬剤で、しかも染色材料の店から購入したものを50パーセントに薄めて使っています。本来は獣医師の処方でミツバチ専用の製品「蟻酸パテ」を、症状を問診票に記入して処方してもらう薬です。蟻酸を投入した群のハチミツからは蟻酸の臭いがして食べられたものではないし、販売などもってのほか、知り合いにプレゼントする事もできなくなります。ピザ窯群は最初から採蜜しない前提で飼育しているので、私は迷わず使っています。
アカリンダニに感染→蟻酸を投入、、、は、趣味で養蜂をする者が藁にもすがる思いで自己責任においてやる事ですから、その点は覚悟していただきたいと思います。
10日前の内検写真と比較