ここ千葉ではオオスズメの襲来が終わりに近づいている感じがします。
ピザ窯は少し減ったようにも見えます。しかし安定していると感じています。採餌活動は頑張っていますし、時騒ぎもあります。有難いのは徘徊トラップに1匹も落ちなくなりました。蟻酸は20日間、間を開けていたのですが、本日、ダメ押しの最後の投与をしました。お皿の上で染み込ませたガーゼが窯内部の湿気をすごく吸っている感じがするので、良く効くのは入れて3〜4日くらいまでじゃないかなと感じます。今回の処方は2〜3日入れて、あとは出してしまおうと思います。
写真左が10月15日、右が今夜。
ところで、蟻酸の危険性について改めて考えさせられる気付きがありました。まずは写真を見てください。
ベニア台座の四隅に打ってカタカタ言わないようにアジャスターのつもりでコーススレッドを打ったのですが、打った時は新品のピカピカでした。それが2ヶ月間でこのようになりました。
右手前のコース
こちらは左手前。
左にある蜂の塊で上昇気流が発生し、天井をぐるりと回る対流が起き、空気より比重の重い蟻酸蒸気は右側の壁に沿って降りていたのでしょう。ベニアの右半分にはアクが出た痕跡もあります。ユニクロメッキを2ヶ月で真っ赤っかにするほど強い酸であると言うこと。これに晒されたら、モチモチと濡れた質感のアカリンダニにとって良い訳がありません。蜂が調子を崩す前にアカリンダニが死滅したと言うことです。蟻酸は肉を切らせて骨を絶つ処方な気がします。ちなみに台座のベニアと壁の隙間に蜘蛛が営巣していたのですが、蜘蛛には影響はありませんでした。常に上から新しい蟻酸ガスが降り注いでいたはずですが、蜘蛛は大丈夫でした。
違法薬物では無いけれど、人間の目に入れば失明するこの強酸を使うには覚悟が要ります。この日誌を読んでアカリンダニが沸いたら蟻酸を使えば良いんでしょと言う考えが拡散しないように、注意喚起したいと思います。メントールで効果を上げている飼育者は大勢いるので、重箱飼育においてはそれで十分ではないかと思いますし、私自身、重箱ではメントールで対処しています。
今回は巣箱が特殊であること、気温が下がって来たのでメントールは蒸散しにくいと思ったことで蟻酸を使いました。まだ群が完全復活したわけでは無いけれど、最悪の状態からは脱したのでは無いかと考えています。