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ニホンミツバチ
徘徊バチ発見からの顛末記録 その8 アカリンダニ生存率減少!蜂数も減少…

tukapontas 活動場所:神奈川県
初年度で庭先に自然入居。初年度はアカリンダニ被害で越冬できず。同じ箱に2年目入りまして、こちら、アカリンダニ対策はばっちりだったのですが、冬明け直前…もっと読む
投稿日:2022 1/30 , 閲覧 564

これまでの顛末↓

12/23 はじめて徘徊バチを発見
※12月中は巣箱の周りの死骸が15個程度。糞の跡なし
1/5 家畜保健衛生所の検査→アカリンダニ症確定
同日 顕微鏡が手元に。自己検査の特訓スタート
1/8 死骸が20‐30個に増える。糞の跡がつきはじめる。
同日 俵養蜂場さんに処方していただいた蟻酸パテを投与
1/13 麻袋で巣箱を覆う
1/20 蜂数が著しく減少
1/21 蟻酸パテ交換
1/24 自作保温箱&ヒーター+サーモスタットで温度管理開始(凍死対策)
   蒸散の濃度を高めるため減箱

保温箱&ヒーター+サーモスタットはこちら↓
https://38qa.net/blog/247924

皆さんのアドバイスにのっとりながら試行錯誤してきた我が家のアカリンダニ群ですが…。1/30現在、生きながらえております。そして、1/24の自作保温箱施策を行ってから明らかな効果が出てきました。ダニの生存率が顕著に下がっております!!

見てください、こちらのグラフ。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/169/16930564632379991066.jpeg"]

1/20以降、ほぼ毎日、6~10個体、徘徊バチの自己検査を継続しており、そのミツバチの気管の中にいるアカリンダニの死んだダニと生きたダニの数を数えております。

一番左のグラフ「平均ダニ生存率(ミツバチ1個体あたり)」は1個体あたりのダニの生存率をその日採取した検体の数で平均化したものです。1/24は32%だったのが本日時点4%に!

真ん中の「ダニ生存率」のグラフはその日の検体で発見したダニの総数(生死問わず)のうち、生きたダニの数の割合です。こちらも1/25は39%だったのが本日時点4%に。

一番左の総ダニ発見数はその日の検査で発見したダニの総数。

発見するダニの総数は安定してきつつある(つまり、私の自己検査スキルがある程度、安定してきた)なかで、保温箱を導入した翌々日あたりからダニの生存率が格段に下がってきています。ここまではっきりと有意な数字が出るとは思っていませんでした。うれしい。

こちらは本日のミツバチ個体ごとの検査結果↓

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/161/16192532278090982827.jpeg"]

横軸が個体です。ミツバチ8検体のうち5個体で生存ダニが見つかりませんでした。

一方でこちらが1/20時点の検査結果↓


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/153/15313228843260573253.jpeg"]

ダニ生存ゼロの個体は7検体のうち2体のみ。ほかの検体の生存率は50%前後ととても高いです。


こちら、本日の検査写真。かつてのような元気いっぱいのアカリンダニはほぼ見られず、ほとんどの気管が死屍累々とした屍ばかりになってきています。気管内からボロボロのカスのようなものが出てきており(黒色化した気管壁とは違う印象)、ダニの死骸が崩れたものかなと…。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/065/6548045074436010021.jpeg"]

これ全部死骸です。

こちらのグラフは徘徊バチトラップにかかった徘徊バチ数の推移↓

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/002/211589517812509162.jpeg"]

巣門からトラップへの誘導ガイドを作り、徘徊バチの取りこぼしを減らしたのが1/25。それまでは取りこぼしがかなりあったと想定され、推移は参考値。ただ、本日1/30はトラップに入ったミツバチの数が8と過去最低。徘徊数も減少傾向にあるといえそうです。


保温箱の導入と減箱を同時に行ったため、どちらが主因で効果が高まったのかは判別しきれないですが、1/26の大量徘徊を境に、ダニの生存率がさがり、徘徊も減少傾向にある、というのは薬剤が効いていることは明確です。保温箱は凍死防止のために導入したのですが、蟻酸の蒸散促進に好影響をもたらしたと推測しています。

この保温サポート箱内は夜でも20度前後をキープできています。巣箱内の蜂のいる場所の正確な温度は不明ですが、巣箱内の定点温度観測個所の温度は、保温前の10度弱に対して現在は15度前後を維持できています。おそらく、凍死の心配はしなくていいかなと…。

1週間ぶりの内検写真はこちら↓

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/087/8718928118592627811.jpeg"]


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/119/11988517060170466519.jpeg"]


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/104/10487271666586191180.jpeg"]

減箱した影響で巣脾が近すぎて全体像が見えません・・・。が、先週あった蜂球らしきものはもはやなく、巣脾と巣脾の間に蜂が身を寄せ合っているだけに…。この巣は1段12㎝換算で5段相当です。

巣箱内の温度は保てているのでおそらく凍死による滅亡はないかなと思います。アカリンダニの減少も顕著になってきました。ただ、しつこいアカリンダニを撲滅できるのかはよくわかりませんが…。そしてあとは女王バチが元気でいてくれることを祈るのみです…。

コメント17件

スー 活動場所:愛知県
投稿日:2022 1/30

こんばんは(^-^)

記録、素晴らしいですね。わかりやすいです。

採蜜をしないという前提で蟻酸やメントールもアリなのかなとか、考える事があります…(^-^;

Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2022 1/30

tukapontasさん  大変興味深いデータですね。素晴らしいです。先日の三重県のkuniさんのご報告と共に、なんとなくですが、徐々にアカリンダニへの対処方法が見えてきたように思えます。

私も保温サポート箱で保温した結果、巣箱内の最低温度がミツバチが凍死すると言われている12度を下回らないようになっているのは大きいと思っています。同じ頃に似たような状況になっていた友人は、保温サポートをしなかったため、現在はほぼハチがいなくなってしまいました。また、薬剤を入れた場合、保温で薬剤の効果が高まるのも重要な点で、これも効果を高めているのは間違いないでしょうね。

それにしても、こんなに短期間で効果が確認できるとは驚きました。

保温サポート箱方式は、多くの巣箱にできる方法ではないかもしれませんが、このままうまく越冬できれば、今後広めていきたいですね。

ミツバチ研究所 活動場所:熊本県
投稿日:2022 1/30

大変貴重な、数字ですね。

1匹当たりの数が100匹に近いと窒息死と言われています。

ミツバチが早い時期に減少した原因は別なのかもしれませんね。

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

スーさん
おはようございます。どうもありがとうございます!投薬はなかなか難しいところですよね。いろいろなことが未整備なニホンミツバチだからそれぞれの考え方、判断によらざるを得ないと思うのですが、そのいろんな考え方をこうしてオープンに議論できる場がありがたいなーと常々思います。

お互い、気持ちよく春を迎えられますように!!

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

Birdmanさん
おはようございます。コメントをどうもありがとうございます。Birdmanさんがコメントで詳細を教えてくださったおかげです。この1週間の蜂の減り方と蟻酸の効果の違いをみるにつけ、あのタイミングで保温箱を設置していなかったら今頃、この群れは終焉していたかもしれません。

まだまだ寒い時期が続く&次世代がちゃんと生まれてくれなければ春は望めないので…、予断を許さない状況ではありますが…。保温サポート箱の価値を立証して春を迎えたいです!

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

ミツバチ研究所さん
おはようございます。コメントをどうもありがとうございます。アカリンダニ100匹ですか…。誇張ではないかもしれません。私のデータは気管抽出→気管をプレパラートでゆすって気管から出てきたダニの数をカウント、という手作業の方法をとっています。

気管抽出時にすべての気管を取り出せているわけではないこと(技術の問題です)、気管の中に影としては残っているけど生死を確認できないダニ個体が多数いますが、それはカウントしていません。これらのことから、重症ミツバチ1匹あたりのダニの数は記録の数字よりはるかに多いです。

そのためダニの数は参考値で「生存率」を指標として置いています。

実際、黒色化した気管はダニの卵と幼虫でパンパンです…。そりゃあ苦しいし窒息死しますね。。

wild bee 活動場所:兵庫県
投稿日:2022 1/31

ご苦労様です。

この日誌から読み取れることは1 自己検査の意欲があれば 多くの方ができるということ 2 検査の結果 投薬で治療効果が あるということなど。

治療効果の 積極的な 検証は  薬剤投与後の の 生きたダニのカウント 、消極的 には 徘徊 蜂トラップ のカウント からも 推測は はできます。

また薬剤について 様々な角度から意見がありますが 獣医師 から処方された 処置は 自作の蟻酸などより 蟻酸パテは フィルムをカットして投与するだけで 安全性が高い。 また残留 についても 納得できる説明が ある。

この群が どう推移するか分かりませんが 早期発見であれば と考えてしまいます。 しかし それ以上に 多くの 教訓を私たちに与えてくれている かもしれません。

加温と 薬剤投与量 が 女王蜂の産卵にどのような影響があるか 考えてみることも必要かもしれん。

ましろろん 活動場所:茨城県
投稿日:2022 1/31

tukapontasさん。

素晴らしいですね。

蜂さんへの愛を感じます☺️

これからだんだん暖かくなるので、今の時点でダニが減少してきていたら、いい知らせですね〰️♪

ミツバチ研究所 活動場所:熊本県
投稿日:2022 1/31

tukapontasさん

ありがとうございます、詳しく解説よく理解出来ました、全数の把握は現実的でないですね。

危険度の数値化難しいですね。

原因は、窒息により

誘引は、アカリンダニが増えたこと

要因は、ミツバチの寿命が延びたこと、冬だけの現象

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

wild beeさん
コメントをどうもありがとうございます!ご指導のおかげです。このデータがアカリンダニ対策のひとつの目安になり得たらうれしいです。

女王バチ産卵への影響…、これが目下のところ一番気になる部分です。

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

ましろろんさん
どうもありがとうございます!良き方向に転ぶように願うのみです。

チャント 活動場所:岐阜県
投稿日:2022 1/31

こんばんは! 研究熱心な姿勢にほんとに脱帽です!

記録も素晴らしいですね(^^)

蜂数が少ないのは心配ですね。。。なんとか次の世代に繋いで欲しいですね!

私も頑張らないと!

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 1/31

チャントさん
こんばんは。コメントありがとうございます!やれることをやるのみです。チャントさんの自己検査の結果も見えてきたら教えてくださーい!

Michael(ミカエル) 活動場所:大阪府
投稿日:2022 1/31

tukapontasさん

こんばんは(^^)

お疲れ様です^^

素晴らしい結果ですね!

巣箱全体を温める事で自然な感じで薬剤を揮発させる事が出来たのですね^^

スノコ上でヒーターなどで薬剤を揮発させる方法は揮発コントロールが難しく、この方法なら無難に薬剤を揮発させる事が出来ますね。

数日前久しぶりにストラップに老蜂さんが1匹いたので解剖してみました。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/081/8176032852792628561.jpeg"]

顕微鏡の撮影が上手く出来ず投稿出来ませんが…黒化した気管が見えました。

これはアカリダニの死骸が気管に癒着した跡だったのですね(-。-;

昨年からアカリンダニや投薬のご投稿が減ってしまいました(-。-;

このように有意義な実験的な投薬経過報告をご投稿頂き感謝いたします!

今後の私の飼育にも是非利用させて頂きたいです^^

今年の目標は年間通しての予防と治療方法の確立です^^

底板のスムシの糞はどんな感じになっているでしょう?

それも今後興味があります。

またご投稿をお待ちしております^^

yamada kakasi 活動場所:愛知県
投稿日:2022 2/1

tukapontasさん

統計的データ、大変参考になりました。御公表いただきありがとうございます。(^.^)/~~~地道に観察し記録を取ることと大切さをあらためて感じました。
保温でなく、加温については意見が分かれることもあるようです。その後の検証結果も大いに期待しています。標本コロニー数を増やした継続結果の公表を引き続きよろしくお願いします。(^.^)/~~~

追伸
>「巣門からトラップへの誘導ガイドを作り、徘徊バチの取りこぼしを減らしたのが」
これは良い方法だと思いました。具体的にどのようなものなのか差し付けなければお知らせください。

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 2/1

Michaelさん
おはようございます。コメントをどうもありがとうございます。
皆さん、それぞれにいろんなやり方を試行錯誤している中、私自身もひとつのやり方にたどり着けたらと思っています。越冬できるかはまだまだわかりませんが…。

黒色化した気管が見えたとするとちょっと心配ですね。自己検査、お互いに腕を磨いていきましょう~!

スムシについてまで意識がまったく向いておらず…。落ち着いたらチェックしてみます!この群は冬前までかなり強勢でスムシのことなど気にする必要がまったくありませんでした…。

tukapontas 活動場所:神奈川県
投稿日:2022 2/1

yamada kakasiさん
どうもありがとうございます!そうおっしゃっていただけると励みになります!そして私のやっていることは確かに「保温」ではなく「加温」ですね。こうした言葉の厳密な選び方は簡単に誤解につながるので注意したいところです。まさに意見は分かれますよね…。私としてはかなり緊急措置の認識でした。女王バチの活動への影響も気になるところです。引き続きウォッチしていきます。どうもありがとうございます!

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