これまでの顛末↓
12/23 はじめて徘徊バチを発見
※12月中は巣箱の周りの死骸が15個程度。糞の跡なし
1/5 家畜保健衛生所の検査→アカリンダニ症確定
同日 顕微鏡が手元に。自己検査の特訓スタート
1/8 死骸が20‐30個に増える。糞の跡がつきはじめる。
同日 俵養蜂場さんに処方していただいた蟻酸パテを投与
1/13 麻袋で巣箱を覆う
1/20 蜂数が著しく減少
1/21 蟻酸パテ交換
1/24 自作保温箱&ヒーター+サーモスタットで温度管理開始(凍死対策)
蒸散の濃度を高めるため減箱
保温箱&ヒーター+サーモスタットはこちら↓
https://38qa.net/blog/247924
皆さんのアドバイスにのっとりながら試行錯誤してきた我が家のアカリンダニ群ですが…。1/30現在、生きながらえております。そして、1/24の自作保温箱施策を行ってから明らかな効果が出てきました。ダニの生存率が顕著に下がっております!!
見てください、こちらのグラフ。
1/20以降、ほぼ毎日、6~10個体、徘徊バチの自己検査を継続しており、そのミツバチの気管の中にいるアカリンダニの死んだダニと生きたダニの数を数えております。
一番左のグラフ「平均ダニ生存率(ミツバチ1個体あたり)」は1個体あたりのダニの生存率をその日採取した検体の数で平均化したものです。1/24は32%だったのが本日時点4%に!
真ん中の「ダニ生存率」のグラフはその日の検体で発見したダニの総数(生死問わず)のうち、生きたダニの数の割合です。こちらも1/25は39%だったのが本日時点4%に。
一番左の総ダニ発見数はその日の検査で発見したダニの総数。
発見するダニの総数は安定してきつつある(つまり、私の自己検査スキルがある程度、安定してきた)なかで、保温箱を導入した翌々日あたりからダニの生存率が格段に下がってきています。ここまではっきりと有意な数字が出るとは思っていませんでした。うれしい。
こちらは本日のミツバチ個体ごとの検査結果↓
横軸が個体です。ミツバチ8検体のうち5個体で生存ダニが見つかりませんでした。
一方でこちらが1/20時点の検査結果↓
ダニ生存ゼロの個体は7検体のうち2体のみ。ほかの検体の生存率は50%前後ととても高いです。
こちら、本日の検査写真。かつてのような元気いっぱいのアカリンダニはほぼ見られず、ほとんどの気管が死屍累々とした屍ばかりになってきています。気管内からボロボロのカスのようなものが出てきており(黒色化した気管壁とは違う印象)、ダニの死骸が崩れたものかなと…。
これ全部死骸です。
こちらのグラフは徘徊バチトラップにかかった徘徊バチ数の推移↓
巣門からトラップへの誘導ガイドを作り、徘徊バチの取りこぼしを減らしたのが1/25。それまでは取りこぼしがかなりあったと想定され、推移は参考値。ただ、本日1/30はトラップに入ったミツバチの数が8と過去最低。徘徊数も減少傾向にあるといえそうです。
保温箱の導入と減箱を同時に行ったため、どちらが主因で効果が高まったのかは判別しきれないですが、1/26の大量徘徊を境に、ダニの生存率がさがり、徘徊も減少傾向にある、というのは薬剤が効いていることは明確です。保温箱は凍死防止のために導入したのですが、蟻酸の蒸散促進に好影響をもたらしたと推測しています。
この保温サポート箱内は夜でも20度前後をキープできています。巣箱内の蜂のいる場所の正確な温度は不明ですが、巣箱内の定点温度観測個所の温度は、保温前の10度弱に対して現在は15度前後を維持できています。おそらく、凍死の心配はしなくていいかなと…。
1週間ぶりの内検写真はこちら↓
減箱した影響で巣脾が近すぎて全体像が見えません・・・。が、先週あった蜂球らしきものはもはやなく、巣脾と巣脾の間に蜂が身を寄せ合っているだけに…。この巣は1段12㎝換算で5段相当です。
巣箱内の温度は保てているのでおそらく凍死による滅亡はないかなと思います。アカリンダニの減少も顕著になってきました。ただ、しつこいアカリンダニを撲滅できるのかはよくわかりませんが…。そしてあとは女王バチが元気でいてくれることを祈るのみです…。