危険な暑さが急に訪れましたね。皆様熱中症になっていませんか?
我が庭のこんもりとした盛り土の丘の頂上に、シンボルとして高さ1メートルくらいだったビービーツリーを植えて3年が経ちました。今では高さ6メートルくらいになっていますが花はまだです。ハッチさんの日誌で立派に咲いている写真を見て、うちも咲くとしたらそろそろ蕾が出ていないと、、、来年に期待でしょうか。
前置きが長くなってしまいましたが、このビービーツリーに毎年アブラムシが大量発生するんです。枯れてしまうほどではなく、逞しく育ってきてくれていますが、見てて気分のいいものではなく、かと言って薬は使いたくないしなぁと、なんとなく眺めていましたら、ひとつの妄想と言うか、昆虫の営みについて想像を巡らしていったら、試してみたくなるアイデアが浮かびました。
アブラムシとワンセットの昆虫と言えばアリです。アブラムシが枝先の新芽で栄華を極める様子に欠かせないのがアリの行列です。皆さんもご存じの「アリはアブラムシが分泌する甘露をもらう代わりに外敵から守る」と言うことがあるから、それならばアリの邪魔をしてやったらアブラムシはどうなるのだろう?と考えたのです。甘露を吸い取ってもらえないからと言ってすぐに死んでしまうとは考えにくいですが、少なくとも外敵に晒され続けたら良いことはないと思い、すぐに実行してみました。
腕くらいの太さになっている幹に麻布を巻き、そこに「ハエトリリボン」を巻き付けて、最後に針金で縛るというシンプルなものです。
登っていくアリ、蜜をお腹に溜めて帰るアリが、この障害物によって右往左往し、観察していても乗り越えることはできませんでした。3日ほどでアリはいなくなりました。アリを完全に遮断されたアブラムシたちは今後どのような運命を辿るのか、、、脚立に登って観察してみても、枝先の新芽にいるはずのアブラムシは1匹も見えなくなりました。これが猛暑のせいなのか、時期的に自然なことなのかわかりませんが、新芽が旺盛に出てくる今の時期に、アリを行かせなくすることでアブラムシが衰退する。などというやり方が奏功するのかどうかはわかりませんが、他にもアブラムシが湧いてる木を見つけたら、同じやり方を試してみようかなと思います。(って言うか、それは既に常識ですか?)
ちなみに、このハエトリリボンには、3匹の微小カマキリ赤ちゃんがかかっていました。孵化したばかりのカマキリ赤ちゃんにとって、アブラムシはちょうどいいサイズだったのかもしれません。梢をよく観察してみると数匹のカマキリ赤ちゃんを確認できましたので、アブラムシの天敵はてんとう虫だけではなさそうです。孵化したばかりのカマキリは無抵抗なアブラムシをモリモリ食べて力をつけるのだろうと思いました。