私の敬愛する蜂友さんである、みつばち浜ちゃんから今年も大変貴重な素晴らしいものが送られて来ました。
ヤマメの燻製です。ど迫力。尺山女。
引き締まっていながらホロホロと崩れ、ジワァ〜〜っと染み込んだ煙の香り。思わずおおお、、、と声が出ます。たまりませんです。日本酒が口の中で喜んでました。液に付けて1週間、流水で一週間、陰干しで4日、燻製機で3日かかるのだそうです。
日誌に敢えて書かなきゃと思った理由は、このヤマメ、渓流で釣ってきたものをご自宅の生簀で育ているのだそうです。こんなにデカくなるまで。
そして卵を取り、受精させて稚魚を育て、釣った川に毎年放流するのだそうです。私は驚愕しました。ミツバチにハマってからほとんど行かなくなってしまったのですが、私も釣りに狂っていた時代があって、海釣りに房総半島を駆け回っておりました。無節操に四季折々の魚を追いかけていました。知り合いが渓流釣りをしていて何度か誘われたけれど、渓流は狭くて釣り人が入った川は次の日にならないと絶対に釣れない、バカ長を履いて川を釣りながら登っていくのだそうで、「釣ったらいなくなる」と言うことがなんだかいけないことしてるような気がして、誘われても行く気がしなくて、海だったらどこまでも繋がって広いから、そう言う心配は無いと考えていました。
釣り人が個人的に飼養して放流してるなんて聞いたことがなかったんです。それは当たり前のことなんでしょうか?渓流釣り師は普通みんなやってること?
私にはわかりませんが、浜ちゃんのそう言う行いは美しいと素直に思います。少なくとも私は「海には魚がいっぱいいる」と思い込んで放流なんて考えたこともありませんでしたので、びっくりしました。
近年、海にも異変が起こっているそうです。磯焼けと言う現象。水深が浅く太陽光線が届く、つまり海藻が繁茂する場所は時期になると魚が産卵に集まります。深いところに住んでいる魚もみんな集まってきます。海藻を食べる生き物もいます。それを狙う魚もいます。そのような、海の生き物にとっての源流である藻場が砂漠化していると言います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6a704d817c14307aa0e67d05b00049e58c5152f
渓流釣りに使う針は「スレ針」と言って、針がかりした獲物を取り逃さないための重要な機能をである針の先端の「返し」が無いもので、釣った魚が小さい時はすぐに針を抜いて川にリリースできるようになっています。海釣りではあまり使わない針で、海釣りをする私はそんな渓流釣り師を尊敬していました。でもそうしないと続けられないほど川の魚は儚い存在です。生き物の生態を学び、多くの労力を惜しまずに育てて増やしたいと願う心は、渓流の心地よい風を感じながら釣り糸を垂れる喜びをいつまでも持続していきたいという願いに他ならず、そんな気持ちはミツバチの飼育にも通じるところがあって、私は浜ちゃんと友達でいられることに誇りに思います。
彼と「木を植えた男」がかぶるんですよねぇ、「魚を放つ男」