アカリンダニ対策として、①メントールガス に加えて より効果が増せばと、②ショートニングを使っています。
これまで2~3回「ショートニングパテ(砂糖との混ぜ物)」を作って 簀の子上に入れたことがありました。 … ただその効果については疑問を持っていました。
アカリンダニの罹患ルートを考えると、「入り込まれる盗蜂」や「他群へ盗蜜する蜂」、「 集蜜に勤しむ外勤蜂さん」が持ち込むのが濃厚です。 簀の子上にパテを置いても 余り外勤蜂さんは摂取してくれず、若い蜂さんへの蔓延を多少抑えてくれるかもしれませんが、盗蜂や外勤蜂が外部から持ち込むのを抑える効果は薄いのでは? と思いました。
そこで考えたのは、厳寒期に限ってのことですが、狭めらえた巣門の縁に ショートニングをそのまま塗り付けること。 出入りする蜂さん(ほとんどは外勤蜂)の気門に少しでも付着すれば、効果が期待できるかと思いました。
ショートニングを塗り付けたのは 巣門枠上部のサブ巣門(写真)と 底板上の巣門です。 〔塗り付ける量が多いと ちびっ娘への虐待になってしまうので、少量に抑えています。〕
肝心なのは 特に出掛ける蜂さんの気門付近に ショートニングが付着するのか?ですが、巣門を通過する時に付着するのは『肢先』です。 肢先に着くと 右側の蜂さんのように違和感を感じて立ち止まり、巣門付近の外壁にとどまってモゾモゾするので、わかります。
モゾモゾの動作を観ると、肢同士をすり合わせて(後肢に集めて?)、その後気門が並ぶ腹部側面に後肢をこすりつけます(体表の毛でこそぐ?)。 この動作を時間をかけてやっているので、確証はありませんが、気門付近に着いているはずです。
モゾモゾハッチの1匹を手に乗せて撮影した動画が以下です。
一方 帰還蜂さんは巣箱内に入ってからどうしているかわかりませんが、恐らくこちらもモゾモゾしていると思われます。 巣箱内ではたくさんのヘルパーさんがいるので、その様子を見るとすぐにグルーミングしてあげているものと思います。 それによって多少なりとも ショートニングが帰還蜂さんや若いヘルパーさん達の体表に付着するのではないかと想像しています。