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ニホンミツバチ
お墓の中の自然群の駆除捕獲、成功したけど...

otapicoco 活動場所:新潟県
新潟県佐渡島にて米農家をしています。 2017年にセイヨウミツバチの分蜂群を捕獲して重箱巣箱で飼育していましたが2月に冬越し失敗で全滅。 2018年…もっと読む
投稿日:9/13 , 閲覧 136

ベテラン養蜂家Sさんから我が家からかなり離れた山の上のお墓にニホンミツバチが営巣していると話がありました。翌日に納骨が迫っており翌朝までのタイムリミットだとお寺の住職から言われました。慌てて主人が家にあった固めダンボールで吸い込み用の箱を夜なべで作りました(笑)。当日私は東京に20年ぶりに友達に会う約束で朝4時に主人とSさんと家の前で成功をお祈りしますと出発してしまったので捕獲現場に立ち会えませんでした。主人にあとで聞くとダンボールだとやはりへこんだりしてなかなか上手く全部を捕獲できなくてお坊さんが来てタイムリミット...半分くらいを取り残し南無阿弥陀仏に...されてしまいました。それでも捕獲したミツバチは巣箱を近づけると中にスーッと皆静かに収まったので女王はいるはず♪と主人は初駆除捕獲に満足気でした。縦巣箱2段くらいの小さな群。(R6.6.29)

主人はなるべく全部捕りきれる捕獲器をつくりたいと色々と調べて今度はコンテナで丈夫な捕獲器を作成しました。

丁度そのときSさんの義娘の実家からお盆もくるし、98歳のおじいちゃんがおり「そろそろ入れるようにお墓空けといてくれぇっちゃ」と言っとると(笑)駆除捕獲依頼がきました。こちらは春に内検したときよりもかなりの強群になっており、お墓の中は蜂でいっぱいでした。モミガラネット5個分も吸い取りました。私は蜂児部分を切り取り枠にワイヤーで取り付ける作業をしました。思ったより柔らかくてハチミツでベトベトで大変でした。Sさんも一緒に作業しましたがセイヨウミツバチしか扱ったことがないSさんはニホンミツバチは大人しいと驚いていました。(セイヨウミツバチはしつこく100mほど追いかけてくるそうです。すぐ藪の中に逃げるといいけどそこでアシナガバチがいたりするんだよねーって言っていました。)こちらは縦型巣箱4段くらいの大きな巣になりました。蜂蜜も10キロほど採れたと思います。私は2キロほどいい所をいただいて残りは食品工場をもっているSさんにあげました。(R6.7.26)

捕獲した2群とも我が家の畑周辺に置くことにしました。

後に獲った強群はハチミツだらけにしてしまったのと、やはり強群の大手術だったので捕獲から3日後に近くの桐の木に蜂玉を作って逃去されてしまいました。残念でしたが、しっかりとした蜂玉だったので女王は救助出来てたと少し安堵もしました。蜂蜜はほとんど蜂が含んでいきましたが蜂児と羽化してきた子たちには悪いことをしました。

一方、最初に獲った小さな群ですが巣礎もどんどん伸び、蟻も寄せ付けず巣の回りもとても綺麗で、女王も元気なのかと思っていましたが大きな時騒ぎがなかなか見られず8月7日頃旬から巣礎がまったく伸びないようになり、主人が暑がってるって言って8月から底メッシュにしたのもよくなかったかもしれません...気付かない間にモンスズメバチに乗っ取られていました。佐渡はスズメバチの種類が多くてスズメバチの巣を乗っ取る専門のチャイロスズメバチも結構普通に見られます。モンスズメバチは漆黒のスナイパーと言われて夜も活動するスズメバチです。また体も小さいので7ミリ巣門でも普通に出入りが出来、底板の6~7ミリメッシュの金網からも出入りしていました。夕方、夜になると巣門に沢山蜂が出てきていたのは暑さのせいではなくモンスズメバチへの警戒だったのかもしれません。ニホンミツバチの群を1年間でも人間が維持することの大変さを思い知り、まだまだ知らないことだらけだと未熟さを痛感しました。

こちらも残念ですが自然とはそういうものでモンスズメバチも今はすでに見られなくなり、今度はキイロスズメバチ、コガタスズメバチ、最後のラスボスがオオスズメバチです。自然のニホンミツバチはこれらと戦い、というか淘汰しあいながらバランスを保っているのだと思います。

自然から採ったハチミツは知り合いの方やお世話になった方に差し上ました。その中の一人が山の中の樹洞でニホンミツバチを見たと連絡をくれました。写真を見せてもらい確認しました。その巣の横には土地の所有者の方が看板で「蜜蜂がいます。近づかないで優しく見守ってください」と書いてくれてありました。私だけがニホンミツバチだけが(頑張ってるんじゃ)なかったんだっとスウッーと心が軽く、温かくなる出来事に出会えました。

なかなか飼育することはまだ経験値が低くて難しいですが今年はSさんのおかげで色々な経験をすることが出来て感謝しています。

来年はさっそく春の分蜂群の捕獲から体験出来ればいいなって主人と巣箱作りをこれから頑張ります。

色々と忙しく、あまり日誌も書くことが出来ないのですがこちらで色々と勉強させていただいています。また来年ニホンミツバチとの出会いがありましたらご報告させてください。

長々と失礼しました。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/035/3531021242879660538.jpeg"]

この時期ウドの花はスズメバチやハナアブでいっぱいです。ニホンミツバチはわりと日陰で目立たないように低い所の花を好むようで奥ゆかしいなぁって思って観察しました。

コメント2件

れりっしゅ 活動場所:千葉県
投稿日:9/13

otapicocoさん こんばんは。
色々なドラマがあったのですね。。。どれも、良い経験になって良かったですね。
旦那様と一緒に養蜂が出来るって、良いですね~٩(๑>∀<๑)۶
未だ、和蜂さんが元気だった頃の様子が判る画像があったら、貼り付けて頂けると、一層、ドラマが判るので、できたらお願いします~(^^♪

otapicoco 活動場所:新潟県
投稿日:9/13

れりっしゅ様 いつもありがとうございます。本当に色々なパターンがあって経験してみないとわからないことばかりです。

ミツバチに関しては今は主人のほうがハマっており、動画サイトなどを見て勉強しています。私のほうはミツバチがいる環境や他の生物のほうに興味があってあまりミツバチの写真も撮っていません。(サンプルは採ります。)

最初の小さな群が元気だったころ内検した写真があります。こちらは駆除したときも舌ベラほどの巣礎の小さな末女王分蜂群だと思います。それでも、もう少し吸引器が上手に出来ていてちゃんと捕獲出来ていればモンスズメバチにも対抗出来る群になっていたかもしれません。

お墓の中とはいえ自然の中で頑張っているニホンミツバチを駆除することは心が痛みます。今後またこういう機会がありましたらちゃんと記録もしていきたいです。

主人も色々と4面巣門とか盛り上げ巣など情報だけで経験がないので初心者あるあるの構いすぎな気がして結構口論になっていますよ~蜂は鎹で仲良くします。

6月29日に捕獲した弱小群が7月9日に内検した様子です。結構頑張ってるんですよね...本当に残念。また次に繋げるよう精進します。


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