大変ご無沙汰しております。
先日、近所のベテラン養蜂者(セイヨウミツバチ)から義理娘の実家のお墓に黒いミツバチが住んでると連絡があり見に行ってきました。
我が家から車で8キロ、直線距離で5キロの二山向こうの南向きの長閑な里山の一角、大きな杉の木の根元のお墓の中にミツバチの営巣を確認しました。(2024.03.30)
巣門前に落ちていたワーカーの死骸を3匹持ち帰り、翅脈を確認しニホンミツバチと同定しました。
佐渡の自然界での初の野生種の確認となります。
私の消滅した群が逃げたという可能性もありますがそうだとしたら1年に1キロほど世代交代しながら移動していることになります。
または確実ではありませんが古い記録はありますので、ひっそりと命を繋いでいた野生種かもしれません。
<生体サンプル:新潟産ニホンミツバチ「エチゴナデシコ」のように割と大きな個体にみえます。ちなみに「オケサ」は登録商標されていて使えないようです...>
いずれにしても機会があれば研究者の方に遺伝子解析など科学的な分析をしてもらいたいと思っていますので、これからもサンプル採集と採集地の記録は私の使命として残していきたいと思っています。
ベテラン養蜂者の方は娘の実家のお墓に入ったのも何かの縁だということで、この地域をニホンミツバチの里にしたいと活動を始めてくれています。
なかなか難しいとは思いますが、またニホンミツバチの事などご指導仰ぐこともあると思いますのでその際は皆様よろしくお願いいたします。またご意見・情報等もお待ちしております!
(私としては遺伝子汚染・アカリンダニ等の病気を防ぐために移入・大きな移動は禁止の周知とニホンミツバチをはじめ昆虫たちと人が共生出来る昔ながらの里山環境づくりがメインで養蜂はそのあとかな...)
本当にニホンミツバチは不思議で面白い縁を授けてくれます。
ところで最近の私はすっかりミツバチだけでなく様々な昆虫を追いかけて家の周辺を観察するようになり、地元の昆虫同好会に入ったり、夏休みに地域の子ども達と昆虫探検をしたりしています。
さまざまな昆虫たちが生き残るために共生したり、寄生したり、また特定の植物のみ食草にする昆虫も多く、植物と昆虫の世界にも興味があり佐渡の自然の中で昆虫観察を毎日楽しんでいます。
それから「さんぽ360°」松ヶ崎ヒストリーパーク編は私がカメラを回しています。よかったら遊びに来てくださいね。
<追記>
4月1日に早速養蜂家の皆さんが菜の花調査をしてくれ意外に広く遠くまで確認したという連絡がありました。昔からいた可能性が高いかもしれません。やはりミツバチがわかる方で人数がいるとすごいパワーです。ありがたいです。
南向きの盆地でお椀のような風の当たらない良い立地条件に集中しているようです。これからも集落の長や知り合いの方々にニホンミツバチを見つけたらお知らせいただけるようにお話していきます。野生のニホンミツバチのどのような立地を好んでいるかもプロットデーターとして残していきたいと思っています。
これからも応援よろしくお願いします。