投稿日:2019/12/4 21:11, 閲覧 707
巣箱の製作の精度が悪かったり、材料の乾燥や膨張によって重箱の積み上げ隙間が必ず起きます。天蓋にも隙間が生じます。ハチノスツヅリガは巣箱の外壁に産卵し、糸のように細い幼齢虫はこの隙間から巣箱の中に侵入します。ミツバチたちは巢板の一番下に蜂球を形成し、内壁にもビッシリ取り付いて巣を守りますが、防御が手薄になっている箱の上の方に侵入できる入り口があったら、スムシにとってこんなに楽なことはありません。ミツバチは侵入を阻止する事と侵入された後に撃退するということをしますが、入られて撃退よりもまずは入れないということができれば、被害を半分くらいに減らせるのではないかと考えておりました。
隙間を塞ぐスタンダードなやり方はガムテを貼ることですが、ベタベタするのがどうしても嫌で、色々試しましたが決定打がありませんでした。今回のチャレンジが奏功するかどうか。結果が出るまでに1年くらいかかるかもしれません。
重箱の木口に蜜蝋を塗り、バーナーで軽く炙って表面を均一化すると同時に少し生地に染み込ませる。
ガラスなどのシールに使うシリコンを木口に打つ。できれば内側にははみ出さず、外に少しはみ出るイメージで、板の厚みの少し外側に打つ。
上からグチューっと押し込んでシリコンが接合面に行き渡るようにする。夏でしかも湿度が多い時は10分で触っても手に付かない程度に硬化して行きます。
巣箱を解体してみると、蜜蝋が離型剤となり、シリコンは綺麗に剥がれます。最初にバールやカワスキなどでテコの原理で広げて、きっかけができると綺麗に剥がれて行きます。
蜜蝋がしっかり染み込んでいればぺろっと気持ちよく剥がれます。
簡単に剥がせますが、ぐるっと1周打ちますとガッチリ接着されます。もちろんそれだけでは怖いので、側面にベニアなどで繋ぎの板は打ち付けます。目的はスムシが隙間で木を喰い広げて成長しながら侵入のチャンスを伺うことのできる理想的な場所をわざわざ飼育者が提供するのはアホらしいと思ったからです。
↓このような隙間で育ち続けられたら、巢板が成長したら箱を上げて点検もできないので飼育者が気づかぬままスムシは虎視淡々と侵入のチャンスを待ちます。*黒い糞が袋状になっていて、この中で育ち、時折巣箱の中に顔を出して上から落ちてくる巣屑を餌に育ち、この隙間が手狭になると巢板への侵入を試みるのでしょう。
シリコンはホームセンターで一番安いものを使う。色もクリアー、ブラック、アンバーなど色々ある
数十箱を一気に接着作業などはできないのでどうしても余ります。先端をビニールテープで巻きますが微量の空気に反応して、先端のノズル部分の内部が硬化してしまうので、久しぶりに使う時にはこの先端部は捨てて、予備のノズルを装着し、作業を再開します。3ヶ月以上放置しますとノズルよりも奥の本体内部まで硬化してしまい、全部捨てるしかなくなる。
弊害として考えられるのは、採蜜の時に邪魔になることです。これが一番困ります。おそらく刃物が入らない、入りにくいと思います。5ミリくらいの隙間を作れば引っ張り出すことができますが、刃物やワイヤーなどはできる限り少しの隙間で入れたい。さてどうするか。。。ですね。
また、機密性能抜群なので、湿気が籠もってしまいます。シリコンを使わない場合に比べて結露が激しくなることが予想されます。しかし作業性の良さとコスト、解体の時にも楽に外せること、隙間からのスムシの侵入はほぼなくなると期待できるので、来シーズンはこれを試してみようと思っています。ガムテのベタベタからも解放されますし。結果は1年後です。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
こころ
茨城県
茨城県 趣味で蜜蜂 しています 現在、家の庭と貸していただいている林 そして会社の事務所で管理しています わからない事ばかりですが色々教えて頂けると助かり...
はっちゃんさっちゃん さん お早うございます(^-^)
凄くいい方法ですね♪ 蜜蝋を塗るのがポイントですね
私も同じような事を考えていまして つなぎ目に溝を掘って
隙間を無くそうと 試みましたが その溝にスムシが入って
ダメになりました(笑)
今回の方法は 安価で 隙間も防げて・・・いい感じです
私もチャレンジさせて頂きますm(__)m
2019/12/5 08:25
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
こころさま、とりあえずシリコンを蜜蝋で離型できて、きっかけさえ作れば巣箱を解体できることが判っただけで少し前進です。
2019/12/7 05:05
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
Sisimaruさま、有利な点をうまくアレンジして、1つのアイデアをみんなで進化させることができたら良いですよね!
2019/12/7 05:07
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
蜜月さま、隙間を蜜蝋で埋めるというのは蜂が普段からやっていることなので、それを人間が事前に行うのは理にかなっている立派な解決方法だと思います。
シリコン自体はスムシが食い破ることはほぼ不可能だと思います。おそらくシリコンを避け、木の部分を掘り進むと思います。
刃物が入れにくいというのは人間の都合ですが、それを解決する方法もアイデアはあるので、実験して行きたいと思っています。
銅は以前どなたか忘れましたが、巣箱の台座の足に銅板を巻きつけ、ナメクジが登れないようにしている人の日誌を拝見したことがあります。
2019/12/7 05:18
自分も同じ事を考えているのですが二人の考えを合体させてやってみたいと思います
なかなかいいと思います
2019/12/5 12:29
はっちゃんさっちゃん
いつも画像と説明のわかりやすい日誌をありがとうございます。
蜜蝋を離型剤として使用されているのが凄いと思いました。
私も巣箱に蜜蝋を溶かし塗っているとき、スムシ予防のため、つなぎ目を蜜蝋で塞ごうかと思いついたのですが、すぐに、杉の木も穴だらけにされるのに食べられたらおしまいだと思いなおしたことがあります。
採蜜時は難儀しそうですが、やり方に慣れたらうまい剥離方法を見つけられそうです。
湿気問題は、丸洞のことを考えれば同じ、と思うのですが、向こうは材質面から換気に優れているのでしょうか。
私もガムテープのベタベタがいやで、以前の粘着性のない黒テープ方式も気になっていたのですが、結果はどうだったのでしょう?
それと、以前から考えていたのは、銅の殺菌作用を生かせないかと。銅も緑錆も無害なようなので、接着面に100均の銅板を打ち付ける、貼り付ける方法について、試された方はいないでしょうか? 蜂にとって大丈夫なら、試す価値はありそうと思っています。
2019/12/6 06:33
Sisimaru
群馬県
今年から 始めようと思ってます。 何かと問題が出ることと思いますが 御指導を宜しくお願いがします。
蜜月
佐賀県
佐賀県の静かな農村に暮らしています。ころころした愛らしいニホンミツバチが大好き。思いが届いたのか、この春、やっと私の巣箱を見つけて住んでくれました。