先月2月17日に巣箱内の結露が酸性であることが発覚し、、、
蟻酸投与を中止した群から、その後大規模な児捨てが発生し、2週間連日100匹以上の児捨てが止まらなくて、以前ポチさんが「児捨てが起きたら箱替えしかない」と書かれていたことを思い出し、できる部分だけでも箱を新しくする作業を先日行いました。
この群は昨年9月に、巣落ち防止棒を避けて造巣したことで巣板が氷柱状になり、巣箱の手前半分が巣落ちしたので、手前半分が天井スノコまで巨大吹き抜け空間ができている群でしたので、巣箱の前面を取り外し巣脾の様子を見ることができたのですが、育児の状況と貯蜜量を見極めた上で、出来るだけたくさんの巢板を撤去することを目標としました。
やっと冬を乗り越えて今まさに増産体制に入っている群が児捨てとは、これは緊急事態であり、箱替え(巢板の撤去)も余程慎重に行わないと群の存亡に関わります。私の無知による2クール続けてのギ酸投与によってこのような事態を引き起こし、それを解決するための箱替えも間違った判断をしたらはっちゃんに申し訳がたたない。原因を私が作り、その始末も不適切で、結局いじくりまわした挙げ句の果てに群を潰すことはどうしても避けたい。
どうせやるなら蟻酸が付着した巣脾を思い切ってバッサリ取らないと、蜂児を抜き出して再び同じ巣房に産卵しても同じことの繰り返しです。しかしながら、幼虫がいっぱい詰まってる巣脾を、私の目で見て健全かそうでないかを見極めることは不可能です。
とりあえず育児が行われていない巣脾は貯蜜層も含め手前から取っていき、あとで蜂蜜の給餌をすればと思っていたのですが、蓋がけされているのを見て、蜜蝋で蓋されていれば蜂蜜は汚染されていないのではないか、、、だいいち、蜂児は蜂パンで育つのであって、蜂蜜はあまり飲まないのではないか、、など悩み始めてしまい、結局ビビって中途半端な箱替えとなってしまいました。巣門箱と給餌箱を除く全部で6段あったものを下2段だけいじらずに上の1段を新しい箱にし、スノコも新しくし、最下段に継ぎ箱しました。合計4段です。育児が行われていると思われる巣脾には手をつけませんでした。
昨年逃去したピザ窯の綺麗な巣脾を冷凍保存してあったので、それをネコマル式挟み枠に挟んで手前吹き抜け空間に吊り下げました。重箱の中に巣枠があるような格好です。汚染されていないピザ窯の巣脾に産卵を始めてくれたらと願っておりました。
手前の空巣脾を取り除いたら奥には蓋がけされた蜂蜜が。
引き抜かれてしまった巣房とすでに蓋がけされている雄蜂巣房が点在している
本日の内検。ピザ窯からの保存巣脾には残念ながらまだ産卵はしていない模様。写真中央下には引き抜かれたばかりの幼虫が白く写っている。
児捨ての原因が蟻酸投与によるものかどうかはわかりません。しかしタイミング的に蟻酸を入れて結露が強い酸性であることが発覚して、蟻酸が蜂蜜に混入したことはおそらく事実で、蜂児が死んでしまう原因が蜂蜜なのか、それとも巣脾なのか、それもわかりません。たまたま偶然時期が重なっただけで、児捨ての原因は菌やウィルスによる伝染病なのかもしれません。
ちなみに、撤去した巣板に貯蔵されていた蜂蜜を舐めてみたのですが、不愉快な蟻酸の味はしなかったと思います。
蟻酸を投与すると蜂蜜や巣脾が育児不能になると断定しているわけではありませんが、投与する量と期間はかなり気を遣うべきと思いました。アカリンダニが見つかって蟻酸を投与し、それが奏功した群が離れた蜂場で1群いるのも事実なのです。児捨てが始まってすでに2週間経ちます。新たな蜂が生まれず蜂の数はどんどん減っているように見えます。
困りました。でもやれるだけのことはやったので、今後の経過をよく観察していきたいと思います。