「有力蜜源植物」と言われているものに訪花しないハチ。
以下の資料を見ると、「訪花しないハチ」にも、それなりの理由があるようです。
ハチの研究者 佐々木正巳氏の著書「蜂から見た花の世界」P341以下参照。
『これまで、ミツバチがほとんどあらゆる種類の花に行くことを強調してきた。一方で花が咲いていても「一向にミツバチが訪花していない」という状況を眼にすることもよくある。これはどういうことなのだろうか。
これには四つの理由が考えられる。
第一は本来蜜源になりうる花であっても、気象条件その他により蜜が出ていない場合。
第二はミツバチが好まない、嫌いな花の場合。
第三は構造的にどうしてもミツバチには蜜・花粉が集められない。あるいはあまりにも小さい花で利用しにくい場合。
そして第四が、いよいよ行くべき花がないとなれば利用するが、行動圏内にもっと効率よく集められる花があればば行かない場合、あるいはその花への採集活動がエネルギー効率的に見和ない場合だ。』
第四の理由の要件一つとして、蜜源枯渇期も想定されます。この蜜源枯渇期に開花し、かつ開花の全期間を通してハチの訪花が少ないなら、有力蜜源植物の「有力」の2文字に限っては、少し疑問が残ります。
みなさんの過去記事です。開花と訪花の時期、品種は不明なものもあります。
「イワダレソウ」 https://38qa.net/100920
「ヘアリーベッチ」 https://38qa.net/blog/107508
「皇帝ダリア」 https://38qa.net/blog/82102
私は、2年にわたって相棒と2人で、この時期に2つのハチ場で、巣箱から遠くても直線で200mの範囲で開花しているハチミツソウを観察していますが、訪花するハチをほとんど見かけません。これは、どのように理解したらよいのでしょうか? ハチミツソウに多くの日本ミツバチが訪花している事例があれば、開花時期や訪花時間、巣箱からの距離をお知らせください。
ほかに有力蜜源植物と呼ばれるものを実際に栽培している方の、生の訪花情報をお聞かせください。多くの方のご意見をお寄せいただければ幸いです。