本当はあまり移動させたくないのですが、暑い時期にどうしても巣箱を移動させなくてはならなくなりました。4段でミツバチも蜂蜜も目一杯入っており、推定重量は25kgほどあります。これを、最低気温27℃、最高気温35℃の予報の日の夜間に、約60km 離れたハチ場に移動させました。あまりに暑い時期なので、もう半ば巣落ちは覚悟の上での移動でした。
↑夕方にメッシュ付き底板を、ハチが通れない大きさのメッシュの物に交換し、軽自動車の助手席に5cm四方ほどの角材を2本置き、その上に巣箱を置きました。
そして車のエアコンを温度最低にして、巣箱に冷風が直接当たるようにしてMAXでかけました。そして、そのままでは巣箱の底板のメッシュから冷たい空気が入りづらいと思われたため、画像のように、近年流行している小型のハンディ扇風機を角材の間に養生テープ(影武者)で張り付け、エアコンの冷風が、角材の奥まで直接多く吹き付けるようにしました。そしてハンディ扇風機は「強」にして、目的地に付くまでかけ続けました。
その結果、1時間30分ほどの移動後、おそるおそる巣箱を設置しましたが、巣はまったく落ちていませんでした。その後の経過も良好です。
移動中、時々巣箱の天井の板の上に手を置いていたのですが、巣箱を助手席に置いた直後から35mmの板厚を通しても板がかなり温かかったのですが、時間の経過と共に板の温度が下がっていきました。おそらく下のメッシュからの冷風の直接吹き込みで、巣箱内の温度はかなり下がっていたと思います。移動中車の中はかなり寒く、私は事前に上に薄手のジャケットを着て運転しました。
必要な方のお役に立てればと思います。
ちなみに、ハンディ扇風機は持ち運び中にカバンの中で勝手にスイッチが入ったりするので、少し高価でもスイッチのロック機能がある機種がいいですね。画像は、長押しでロック機能があるリズム時計製のハンディ扇風機です。普段使いで重宝しています。今回のように、巣箱の移動の時に大活躍するとは、買った時は思っていなかったです。