※1 ここで言う『外壁隊』は、あくまでも 蜂数の多い群で梅雨~夏に継続して見られるもので、外敵の脅威や巣落ちに伴うもの あるいは 分蜂での見送り隊などとは異なるものです。
※2 これまでの観察から、『外壁隊』の役割/目的は、休息中の蜂さん達が巣箱外に出ることで 巣箱下部に大きな空洞部分をつくり、ハチミツの製造に関して湿度の高い厳しい時期を乗り越えている … つまり非常にいい状態なので、苦しいんだろうと誤解して 余計な手出し(邪魔)をしてはいけない! という私見に至っています。
今年は 元巣群と次女分蜂群で蜂数が多く、予想通りこれらの群で 7月初旬から『外壁隊』が見られるようになりました。 これまではメインの1面を埋める形だったのが、先週末から2面を埋める規模に拡大しました。 〔巣箱は共に4面巣門&底板レス〕
下の写真は 元巣群のメインの2面と反対側の2面です。
蜂が壁面を埋めている面というのは、もう一群も共通で、日光や強い雨風が当たらない面です。 つまり 天候に変化があっても、必要なら外壁隊を継続しやすいようにということなんでしょうね。
尚、外壁隊が出ている状態での巣箱下部の内側は、以前同様 内壁に張り付いているだけで、中央は大きな空間になっています。
同様に 次女分蜂群のメインの2面と 巣箱下部の内部の写真が以下です。
ところで 外壁隊の出動条件は何なのか? ですが、温度ではないことはわかっています。 よほど気温が上昇しない限りは、扇風蜂は居ません。 また、これから気温が上昇するという時に 外壁隊が解消したこともありました。 はっきり言える要因は “高湿度”ですが、具体的なしきい値は無いです。 日中50%くらいになると解散し始めることが多いですが、80%台後半であっても、風が吹いてくると 巣箱を風が抜けるためか、隊員の蜂がまばらになります。
また 両群とも2段ほどの空間があり、精力的に盛り上げ巣も造巣しているため、本巣の伸びはさほど早くはないはずですから、まだすぐには継箱はしません。
もうすぐ梅雨は開けるでしょうが、外壁隊はしばらく続きそうな気がします。 ➡ 実害が無ければ今まで通りで行きます。 外壁隊は外敵への威嚇効果もあると思います。