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ニホンミツバチ
市原市にある湖畔美術館の展覧会 皆様に感謝申し上げます ②

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿日:2023 7/20 , 閲覧 511

前回の日誌に続き展覧会の作品についてのお話になります。

今回制作した新作は全部で3点、全て壁に設置する平面作品(半立体)でした。前回の日誌に掲載した作品はタイトルを「手紙」と言います。手紙シリーズは2点作りました。今回の日誌ではシリーズ1点目の制作風景の動画を掲載いたします。

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この度私が出品したのは千葉県市原市が運営する市原湖畔美術館で開催されている「湖の秘密」と言う企画展です。湖畔美術館のリニューアルオープンから10年が経過し、その記念展です。湖の畔に建つ美術館ですから、高滝湖という湖が地域にとってどのような存在であるかということが作家の制作に影響を与えます。リアルタイムで現在も活動する作家が、その時代にその場所で、その場所でしか発想できないものを作ることを専門用語で言いますとサイトスペシフィックアートと言います。

上総地方の東京湾に面した一帯はその昔水害が多かったそうです。台風の度に養老川が反乱していたそうです。そこで上流にダムを作って水をコントロールできるようになってから、下流の穀倉地帯がさらに繁栄して行ったのですが、ダムを建設するにあたって水没した村落があり、今も湖底に沈んでいます。このような歴史や地域の自然や人々の生活などを発想の源泉として、参加した作家たちに展示を依頼するという形の企画展でした。

私が展示した部屋は二人の彫刻家によってひとつの世界を創造しました。その展示コンセプトを以下に貼らせていただきます。

高滝湖畔の沈みゆく(あるいは目覚めゆく)時間の経過と素材の変質を主に壁面を使って尾崎悟が表現し、これに取り囲まれた場に時空、磁場を形成させる。この場に松隈健太朗が人類もしくは作家個人の「旅」を歌い上げる。旅が終息される場には人間がそこに確かに生きて暮らした証である「塚」が建立される。そこは安息の地であり、懐かしさと包容力に溢れ、人間だけでなく生き物全てを祝福する楽園である。楽園に息づく「魑魅魍魎」は二つに分けられる。「魑魅」は山に蠢くもののけで、「魍魎」は川に潜むもののけであり、古来から村人が畏れ崇めて来た妖怪であるが、命の恵みをもたらす山河に対する感謝と畏敬、そして差別敵対ではなく共存(寄り添うこと)を願うからこそ、この世界は成立する。二人の作家が共感できるのはまさにそこで、自身が旅を経て到達したいと願う場所、帰郷すべき場所を作りたい。

上記のコンセプトにもある通り、私に課せられた使命は、展示室の四方の壁に展示することで濃密な時間の経過、時間の蓄積を表現することでした。ミツバチの営巣の痕跡とスムシの繁栄の歴史をひとつのレリーフ作品に封じ込めることで、数万年前から繰り返されてきた栄枯盛衰を表現したかったのです。この密度ある壁面に囲まれた空間で、私の作品に負けない作品を展開することはとても困難なことなのですが、松隈氏の作品は強いので、素晴らしいバトルになるであろうと確信していました。

コメント9件

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/20

動画の続きです

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たまねぎパパ 活動場所:兵庫県
投稿日:2023 7/20

おはようございます

来月見に行きますがどれくらい理解出来るかわかりませんが楽しみです。

れりっしゅ 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/20

はっちゃんさっちゃんさん お早うございます。
木とコラボする金属の素材はアルミなのは何故でしょう? 選ぶ金属にも、はっちゃんさっちゃんさんの思いが詰まって居るのでしょうね~§^。^§
木と触れるだけで燃え上がる高温の金属が、意外と長い時間、液状である事がビックリでした(@_@。
制作の過程も芸術ですね~(,,Ծ‸Ծ,,)

blue-bam-bee 55 活動場所:宮崎県
投稿日:2023 7/20

はっちゃんさっちゃんさん こんにちは〜♬。(^O^)/

自分の見た感じだと、金属の種類は、軽いと考えるとアルミニウムかな…?。(・・?

溶かしやすい事を考えると、鉛でしょうか…?。(*^。^*)

溶接で、アルミを体験しましたし、釣り用の鉛を溶かして、自分専用の遠投鉛を作った経験が有ります…。

表面のテカリから考えるとアルミが有力化も…?。(笑)( *´艸`)

『芸術は爆発だぁ〜♬。』なんて仰った先生がいらっしゃいましたが、爆発出来ましたか…?。(*^。^*)

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/21

たまねぎパパさん、とても楽しみにしております。

理解なんてする必要ないです。自分なりに楽しんでもらえれば。作者の意図はあるけれど、それは答えではなく、見る人によって100人いたら100通りの感じ方があるので〜

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/21

れりっしゅさん、一番の理由は色です。シルバーの色が水を連想させてくれると期待しました。それと融点が低いというのもあります。アルミの融点は800度で、これまで鋳造で使ってきた金属は銅合金(ブロンズや真鍮)なんですけど、融点が1200度で、そんなものを木に直接流すと水蒸気爆発を起こします。低融金属(鉛、錫、亜鉛)もありますが、これだと低すぎて木が焦げないので、金属と木がぶつかり合った表現ができないのです。

でも前回の日誌に掲載した大きな作品の、ミツバチ語で書かれた文字は、錫と鉛の合金です。細かい表現に適しています。狙ったところに細く繊細に流れてくれるので。色もアルミに比べ少し黄色っぽいです。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/21

blue-bam-bee 55さん、コメントありがとうございます。お察しの通りアルミです。比重が軽いのと、流した瞬間に木の肌との間にガスが発生するので、エアーホッケーのように氷の上を滑るようになるので、狙ったところになかなか落ち着いてくれません。多くの金属は溶かすと急速に酸化し色が黒くなるのですが、アルミは色が変わらないため、今回の表現に適していました。

blue-bam-bee 55 活動場所:宮崎県
投稿日:2023 7/21

はっちゃんさっちゃんさん こんにちは〜♬。(^O^)/

アルミは、浮いて滑っちゃうんですかぁ…?。Σ(・ω・ノ)ノ!

勉強になります…。(*^。^*)ゞ

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2023 7/22

blue-bam-bee 55さん、アメンボが水面の上を滑るみたいな感じでしょうか。素材が見せてくれる新鮮な表情は作る楽しさを教えてくれます。

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