スズメバチは今の時期、巣を充実するために盛んに狩りなど、活動しています。ところが、越冬できるのは、ミツバチとは違い、女王蜂だけと聞いてます。
そこで質問です。冬に向けてスズメバチの巣で育てられる幼虫は、働きバチばかりではなく、多くが女王蜂や雄蜂となる蜂っこなのでしょうか。
また、複数の女王蜂が同じような時期に、羽化するのでしょうか。
スズメバチが、今の時期に盛んに巣を充実させる意味が良く分からなくなって来ました。ライフサイクルについて、知りたいと思います。
よろしくお願いします。
活動場所 :東京都
活動場所 :佐賀県
活動場所 :長野県
活動場所 :千葉県
活動場所 :兵庫県
カズマルさん おはようございます.
オスバチ,新女王バチの生産は,働きバチの個体数がピークに達した時点で始まるとされています.この時期になると,新しく働きバチが育てられることはなくなります.
オスバチと新女王バチの羽化時期は,スズメバチの種類と地域によって前後しますが,9月下旬から11月にかけて,オスバチが羽化し,その1~2週間後には新しい女王バチ(新女王バチ)が羽化してきます.
オスバチ,新女王バチとも,性的に成熟するまでの7~15日間は巣内に止まりますが,晴天の午前中を選んで巣を離れ,再び巣に戻ってくることはありません.
誕生する新女王バチの数は,オオスズメバチ:20~800頭,キイロスズメバチ:200~800頭,コガタスズメバチ:50~200頭と同じ種であっても営巣規模により大きく異なります.
離巣後,交尾を済ませた新女王バチは,速やかに越冬場所へ移動し,半年にも及ぶ越冬生活に入ります.越冬場所は朽ち木内や土中などで,種により異なっています.
交尾活動が本格化するのはこれからで,オオスズメバチの場合は11月中旬頃まで,巣の入り口付近で交尾行動が見られます.
活動場所 :埼玉県
活動場所 :大分県
活動場所 :愛知県
活動場所 :滋賀県
都市のスズメバチさん
こんにちは。ご説明ありがとうございます。
雄蜂、女王蜂の育児は、働きバチが最大数に達した段階で始まり、並行して働きバチの育児はされなくなるというですか。
という事は、女王蜂が羽化して婚姻旅行に旅立つ頃まで、働きバチや巣が保たれれば良く、その後、巣は衰退していくという事ですね。
合理的なのでしょうが、何か非情なものを感じてしまいます。過酷ですね。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
カズマルさん 割り込んですみませんが、女王バチを育てる時に餌が足らないと働きバチの幼虫も餌にすると云われています。この時期は総力を挙げて女王とオスバチを育て、そのあとは働きバチと巣は放置されます。
今頃の時期は巣の回りをすごい数のオスバチが1日中飛び回って新女王の出てくるのを待っています。新女王が出てくるとすかさず交尾し、たぶん複数のオスバチと交尾するのだと思いますが、その後は巣に帰る事はなく、花の蜜などを吸って越冬するエネルギー源を蓄え、さらに寒くなるとyamada kakasiさんの写真のような朽ちた木に穴をあけて潜り込んで冬眠するのです。
もう一つ、変わった習性のスズメバチ、チャイロスズメバチがいて、この女王バチは数匹くらいになっているキイロスズメバチなどの巣の女王を殺して乗っ取り、ここにいる働きバチに自分の卵の世話をさせて、やがて自分の産んだ働きバチばかりにするというのもいます。このハチは針が長く、毒も多いのか刺されるとものすごく痛いという事です。
T.Y13 群馬の山さんさん
こんばんは。貴重なお話、ありがとうございます。
ミツバチの生活と随分違うため、驚きです。
みなさんの情報、勉強になりました。
今後ともよろしくお願いします。
私が聞いたのはもうすでに新女王が生まれていると聞いています。そして複数の新女王が巣だって越冬場所を探すと聞きました。
活動場所 :栃木県
たまねぎパパさん
こんばんは。
すでに新女王が誕生しているのですか。やはり複数の女王が羽化するのですね。判りました。
また、今ごろから、新居の候補地を探しているのですかね。
早いうちから来年の準備をしているのは、驚きですね。
ありがとうございます。
こんばんは。たまねぎパパさんが言われるように数十匹の新女王蜂が生まれて交尾終了してるのもいる頃と思われます!
この後は寒くなる前に冬眠する為に場所探しです!
枯れ木等の隙間に潜り冬眠ですね!
春先に枯れ木の皮を剥いたりすると中から冬眠中のスズメバチが出て来る事もあります!
働き蜂や雄蜂は寒さで凍死します!
残った蜂の巣は空に暖かくなり目覚めた女王蜂は新たに新しい巣を作り始めます。
なので古巣の再利用はしません。
ひろみさん
こんばんは。ありがとうございます。
すでに一つの巣から、数十頭の女王蜂が巣立ち、交尾も済ませているのですか。驚きました。
と言う事は、今、狩をしているスズメバチには働きバチばかりではなく、新女王蜂も含まれていると言う事ですか?
今、巣にいる幼虫は、働きバチになる蜂と、働きバチに食事(バウム)を与えるための幼虫と言う事ですかね?
ミツバチの生活サイクルとずいぶん違いますね。
勉強になります。
カズマル様 皆さんが言われる通りです。
ミツバチ以外の蜂さん達は、殆どが女王蜂のみ越冬します。今の時期は、種の保全の為女王蜂の育成に努めています。よって、その食糧を集めに奔走しています。よってこの時期が、最も攻撃が多くなります。
この時期に生まれた女王蜂は、12月になると巣を捨て新しい巣を作るべく越冬態勢になります。オオスズメバチの女王蜂等は、朽ちた木に穴を開けてそこに入って越冬します。
春になると、女王蜂は巣を作る場所を探して飛び回り1匹で巣作りを始めます。そこに産卵し、羽化した蜂が働き蜂で巣が拡充されていきます。働き蜂達は、種々の害虫などを捕獲して幼虫の餌にします。それが秋まで続きます。
ブルービーさん
こんにちは。いつもありがとうございます。
私はミツバチから蜂の世界に入ったため、スズメバチのライフサイクルがいまいち分からず、質問させて頂きました。
ミツバチのライフサイクルが私には理解しやすく、「蜂の世界」では(社会性を持っているというのは)進歩的なのでしょうか。(蟻の世界も近いかもしれませんねぇ。)
スズメバチのそれは、種を保存するために多くの新女王蜂を羽化させて、また、母親女王蜂も巣から出て越冬し、そのためだけに多くの働きバチや雄蜂は役目をこなし、冬が来ると最終的に凍死してしまうという、非情なライフサイクル。自然の掟は過酷ですねぇ。驚きです。
ミツバチに約7か月お付き合いして感じたことですが、一つの巣箱が一つの生命体に見えてきました。それぞれの働きバチたちは、他の動物の細胞に当たっているように感じます。そういう事からすると、スズメバチの行動も、種を保存するためには必要な事なのでしょうねぇ。
カズマル様 今晩は❣️ >ミツバチの巣箱が1つの生命体<まさにその通りだと思います。
良いですね❣️
カズマル さん こんにちは!
これは冬の昆虫観察の際に撮った写真です。 オオスズメバチの女王は単独で冬越しするそうですが、コガタスズメバチは、2,3匹でまとまって、横たわった朽ち木の中で冬眠していました。
yamada kakasiさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
種類によっては集団で越冬することもあるんですね。違うものですね。
貴重な情報、ありがとうございます。
カズマルさん yamada kakasiさん こんばんは.
コガタスズメバチの集団越冬はしばしば見つかります.単独越冬の方が危険回避には良いのですが,市街地の周辺では越冬に適した倒木が少なくて住宅難状態のため,集団越冬見かける機会が多いですネ.
逆に自然度の高い場所では,越冬個体が分散するため,越冬個体を見つけるのも難しくなります.
集団越冬を見つけるポイントは,yamada kakasiさんのコメントにあるように,”横たわった朽ち木の中”で,地上から浮いていることが条件です.
スズメバチも環境に順応して生き方を変えているのですね。
また、人間には厄介ものの、自然界最強のハンターでも、都市化される中で、行きどころが狭まり、生きづらくなっているのですね。スズメバチの立場に立つと、見え方が変わりました。
都市のスズメバチさん こんばんわ 詳しい情報ありがとうございます。危険回避で原則単独越冬、でもより厳しい環境では、原則かなぐり捨てて集団越冬 2枚目の写真は小集団というより団体様御一行で、狭い場所にびっしりですね。(;^ω^)
困ったことがあれば、気軽に聞いてみましょう。似た質問がすでにあっても遠慮はいりません。状況は1人1人違います。また最新の情報が出てくるかもしれません。