Crane(1990)は熱帯養蜂の特徴として 次のような点を挙げている. 1. 太陽が高いので,蜂群は涼しい日陰に配置する. 2. 太陽の動きに合わせて,蜂群の成長が年 2 サイクルを示すことが多い. 3. 流蜜が途切れるようなところでは,逃去, 移動が起こる.充分な温度があるので,逃去群も生存可能である. 4. 群は小さい傾向があり,貯蜜は少ない.分蜂が小群で起こる. 5. 採餌活動は花に合わせ,朝晩,時には夜間 に行われる。【ミツバチ科学 15-(2) 「熱帯養蜂の現状と問題」 松香 光夫」】より
上記の熱帯養蜂の特徴は、今日の日本ミツバチ飼育の多くが当てはまります。m(__)m~ 赤道近くのアジアの国では、日本ミツバチと同じトウヨウミツバチ系統は、年中分蜂していると聞いています。
昨年、私たちの仲間の中で2022年10月24日の分蜂の巣箱を引き継いだ妹群は、本年2023年春に分蜂しました。春の時期が、1年の中で分蜂のピークであることには変わり在りません。全国を見渡すと、その後も1年間の中で、この7月の非常に暑い時期から晩秋まで、数は減っても続いています。昆虫研究者は1つの現象から気候変動と生態の変化を、安易に結び付けることを戒めています。それでも、「気候変動」から「気候破壊」ついに「沸騰下の時代」が到来した現在、ハチも人も適応を迫られているように感じています。
https://38qa.net/blog/314278 「こんな時期に分蜂」
https://healthist.net/biology/198/ ヘルシスト261「昆虫の生態はどう変わる? 複雑に絡み合う要因」
https://www.bbc.com/japanese/66333742 BBC日本語版『7月は史上最も暑い月に 国連総長は「沸騰化の時代」』と警告
https://climate.copernicus.eu/ 欧州連合 コペルニクス気候サービス「2023 年 7 月、複数の世界気温記録が破られる」
「1.5℃に抑えると、2℃上昇する場合と比べて極端な豪雨や熱波が少なくなり、2100年までの海面上昇は約10cm低くなると言われます。 気温上昇するほど起こりやすくなる極端な気象災害や、人が生活や経済を営む土地への影響、そして動物や植物などあらゆる生き物への影響を抑えることが目的です」といわれています。
日本の夏は、長い間亜熱帯気候と言われていましたが、熱帯に近づいているような気がしてなりません。朝の5時帯で30度越えています。ご自愛ください。皆さんはどう思われますか?(^.^)/~~~