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ニホンミツバチ
私が無王にしてしまった群は何を想うか

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿日:2021 10/11 , 閲覧 467

前回の日誌の続きです。

収容現場で解散するはずでしたが、artemisさん、アピ介さん、にその後も付き合ってもらいました。私の拠点から300メートルほど離れた蜂場にいる弱小群の傍に置き、これから挑戦する合同について考えると足の裏に冷や汗が出てきました。

2群を接近させ設置します。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/047/4754807112599665536.jpeg"]

左が既存の健全群(弱小)中央が摘出巢板を吊り下げた巣箱、右の斜めに立てかけたのが移動箱。蜂たちはゾロゾロ新巣箱に入って行きました。中にはさっきまで住んでいた巢板がありますから移動はスムースでした。

たまたま偶然に、数日前に見かけた日誌が気になっていました。「え〜?嘘だろ〜?ホントかいな」と思ってしまったほどの内容の日誌でした。

https://38qa.net/blog/218092

すぐに清.佐さんにメールし、状況を説明したら回答を下さって、合同は可能だと言う。藁にもすがる思いで合同することに賭けてみようと思いました。

清.佐さんによると合同の条件は無王となったことを群の大半の蜂たちが自覚し、女王を渇望すれば争いを起こさずに融合できると言う。弱小群も働き手は欲しいから、両群にメリットがあるはずだと思いました。そのための準備として、ふたつの巣箱を接近させ慣れさせる事と、女王の亡骸を無王群の巣門箱内部に置くことを試してみました。


ネコマルさんが発明したはさみ枠に収めた巣脾は育児部分だけのため、連日大量の給餌をして、群を飢えさせないことを心がけました。盗蜜の心配があるからです。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/056/5648986868547290618.jpeg"]


毎日少しずつ巣箱の距離を近づけつつ中間はベニアで遮蔽します。右が無王群。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/138/13856276568156442261.jpeg"]


そして、再建した巢板の蓋がけ巣房がどれくらい羽化したのか、働き蜂産卵が始まったかを確認するために、巣箱側面を開いて直接内検しました。ビーサイレントで蜂をどかして確認すると、そこでは衝撃的なことが起こっていました。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/151/15147410492294206146.jpeg"]


群は諦めていませんでした。女王がいないことを認識し、生前の女王が産んだ卵から変成王台を作り、群をもう一度復活させる努力をしているのです。

全面が蓋がけされていた巢板の大半は羽化が済んで、新しい育児が始まり、働き蜂産卵も確認できました。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/096/9651737765845195055.jpeg"]

群は絶望していない。団結しています。群としての誇りを捨てていないのです。こんな状態で合同したら、この蜂たちは最後の血の一滴まで戦う事になると思いました。

分蜂時の新女王の交尾失敗であれば卵が無いので変成王台は作れませんが、この群は亡き女王の忘れ形見を大切に育てようとしている。改めて、申し訳ない気持ちで涙が溢れました。

王台を潰し、群を絶望に叩き落として改めて無王を自覚させ、合同を試みる。そんなことはできません。

しかし今の時期です。もう野山に雄蜂はいないでしょう。いや、いるかもしれない。少なくとも、この蜂たちはそれを信じています。私も、それを信じるしかありません。合同は中止します。もしもそれで群が消滅しようとも、私にこれ以上この群を操作する資格などあるわけがないのです。

これから徐々に巣箱を離し、交尾が成功することを祈るだけです。

コメント24件

noji 活動場所:愛知県
投稿日:2021 10/11

はっちゃんさっちゃんさま、おはようございます。

ドライな言い方をしてしまうと、その働き蜂たちも1~2ヵ月の命、合同してほかの群の働き蜂になるだけなら、私も彼らの王台に望みを掛けます。

しかし、前回のはっちゃんさっちゃんさんの日誌、きっと読んでいる人全員最後に声が出ましたよ。私も「まーじーかー!!」って(笑)

葉隠 活動場所:佐賀県
投稿日:2021 10/11

自然群を含め若干の雄蜂は年間を通して、居ると思います。働蜂産卵を始めた後の群合同に、ほとんどメリットはありません。合同するなら働蜂産卵を始める前に直ちに合同させます。

現時点でのご判断は妥当と考えます。

onigawara 活動場所:福岡県
投稿日:2021 10/11

はっちゃんさっちゃんさん ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます。今日は、大分山荘:の福岡2群目入居群の巣箱に、雄蜂がどんどん出入りしていますね。初めて今の時期には見ますね。羽音が違うので直ぐに雄蜂と分かりましたね普通の大きさの雄蜂でした。1年中雄蜂は居るのかも知れないですね。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/11

nojiさん、ありがとうございます。ミツバチには尊敬の念しかありません。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/11

葉隠さん、そう言って頂けて良かったです。「変成王台が作られる前に」この判断、本当に合同は難しい事だと思います。人為的な行為ですし、本来自然界では起きない出来事だと思うので、基本、私は手を出すのは控えたいと感じます。今回、既存の弱小有王群まで道連れにする可能性があったので、決断にはすごい勇気が要りました。でも王台を見ることができたので正しい判断ができました。

わずかながら雄蜂がいるかもしれない。しかし少ない。雄蜂の集合場所から発する雄のフェロモンも、処女王が嗅ぎ取れるかどうか、雄の数が少なければ見つける可能性も少ないと思います。交尾飛行に出て、雄に出会えず処女のまま寂しそうに戻ってくる女王の切なさを考えると胸が締め付けられます。

ひとつ可能性を感じるのは、当初この群を譲る約束をしていたミツバチ初体験の友人なんですけど、先日電話があり、入らないで諦めて放置していた巣箱に蜂が入っていると!これがもし、超遅い夏分蜂だとすると、その蜂場は私の拠点から1キロの場所にあるため、雄蜂がいるかもしれないと考えています。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/11

onigawaraさん、希望に溢れたコメント、めちゃくちゃ嬉しいです。そう言う事情の群がここ千葉にもいてくれたら!

奇跡が起きることを信じています。ありがとうございます。

ハッチ@宮崎 活動場所:宮崎県
投稿日:2021 10/11

はっちゃんさっちゃんさん、こんばんは!

3つも変成王台を造成していたのですね。この時期で日本みつばちでも若蛆からの女王養成の可能性ありってことですね(^^)/

Michael(ミカエル) 活動場所:大阪府
投稿日:2021 10/12

こんばんは(^^)

お疲れ様です^^

とても悩まれましたね。

私も合同が良いアイデアだと思っていましたが…合同せずともまだ可能性があるのですね!

何とかこの群が存続出来ますようお祈りしております!

ハッチ@宮崎 活動場所:宮崎県
投稿日:2021 10/12

はっちゃんさっちゃんさん、おはようございます!!

同様の女王蜂の例が投稿されているようです→ https://38qa.net/blog/223066

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/12

ハッチさん、おはようございます。

ミツバチはいつ、いかなる時でもその時の状況に対して群全体で考え、対処する高度な生き物なのではないかと感じました。

2枚目の巢板にもひとつ確認できましたので、合計4個の王台です。他にも作っているかも。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/081/8147378129063690443.jpeg"]
はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/12

Michaelさん、おはようございます。

余計な手出しをして後悔した経験がたくさんあるので、今回はしっかり観察できて、兆候に気づけてよかったです。あとは雄蜂との出会いを祈るだけです。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/12

ハッチさん、同じような事故の日誌のご紹介ありがとうございます。採蜜や継ぎ箱で事故は起こりますから、気をつけて作業して行きたいです。

T.山田 活動場所:福岡県
投稿日:2021 10/12

はっちゃんさっちゃんさん

おはようございます。

前回の日誌読んで思ったことが、物置の蜂さん救出作戦に参加された「さっちゃん様やっと痛ましい事件克服されたんだ」って嬉しくて、それなのに残念な結果でしたね・・・この日誌心待ちにしておりました。

上の女王蜂の亡きがらに蜂娘たちが駆け寄る姿、人間の様でした何とかしたいと引きずる蜂娘、それを止めようとして近寄って辞めさせる姿・・・蜂さんは自然の営みは凄いですね~w

きっと再生復活を信じたいと思います。頑張ってください、合同は後からでも可能だと思いますので~ご祈念いたしております(*^^*)

PS スズメバチは大丈夫ですか? この上泣きっ面にスズメバチにならないか心配です~

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/12

T.山田さん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。

動画はピントがボケていた部分はカットしたのですが、そのシーンではもっと多くの蜂がまとわりついていました。でもあの瞬間に女王の死を理解したのではなく、もっと早くから彼女らは気づいていたと言うことが本日判明いたしました。また日誌に書きたいと思います。

Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2021 10/12

はっちゃんさっちゃんさん  こんばんは。事故は悲しいですが、誰でもどうしても起こりうる事だと思います。

興味深いですね。これまでの経過を、月日と何日後にそのようになったかを、時系列で記録しておくことが大切と思います。きちんと記録に残しておけば、今後もし同様な事が起こった方が参考になるからです。すみませんが、よろしくお願いいたします。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/13

Birdmanさん、おはようございます。

おっしゃる通り、貴重な体験をさせてもらっています。一応、今回の出来事は時系列的に3つの日誌を続けて投稿していて、保護収容から事故、合同準備、変成王台発見、新女王の観察まで記録することができました。残るは交尾の成功を祈るだけです。

ネコマル 活動場所:愛知県
投稿日:2021 10/13

はっちゃんさっちゃんさん、おはようございます。

この後の女王蜂誕生の日誌で保護が9月29日と分かりました。まだ蓋のかからない変成王台と育ち始めてる幼虫や複数卵から時系列が気になります。

上の丸うった写真の撮影日分かりますか?。旧女王蜂からの育った幼虫と2匹で育ちつつある幼虫と複数卵。

変成王台作りと雄蜂作りがセットでプログラムされてる匂いしませんか。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/13

ネコマルさん、まさにおっしゃる通りです。変成王台と働き蜂産卵の2本立てで対処しているようです。対処と言っても働き蜂産卵はヒステリックになった働き蜂が我慢できずに産みまくり始めた結果でしょうね。

今回の一連の出来事は「保護収容失敗」「王台の確認」「女王羽化」と3つ続けた投稿ですが、赤丸の画像は一昨日の内検で撮影したものです。


現場の写真から、、、

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/178/17854665296460290351.jpeg"]

この巣脾の蓋がけ蛹は現在はほぼ出房済みで、そこに働き蜂産卵が始まっています。王台製造はこの写真を撮影した3時間後には野呂で始まったようです。


そしてこれが野呂の蜂場で一昨日に撮影したもので、収容当日に蓋がけされていた巣房はほとんどが羽化したと思います。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/119/11956220724641036736.jpeg"]
ハッチ@宮崎 活動場所:宮崎県
投稿日:2021 10/13

はっちゃんさっちゃんさん、おはようございます!

巣脾周辺部に卵や若い蛆が存在したことも変成王台造るのに より春繁殖シーズンにおける造成位置に近い自然な状態も後押してたのではないでしょうか!?

働き蜂産卵がすぐに開始されている様子も今回はっきり観てとれましたので非常に興味深いです。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/13

ハッチさん、収容時の気温は比較的暖かでしたので、吸引するときに吸引口を斜めに当てていても稀にくっついてしまう時など、巣脾を安定させるために下の部分を優しく支えるようにしても、産卵直後のまだ深さの無い巣房はいとも簡単に潰れてしまいました。今にして思えば、蓋がけ部分の強度が最も強く固いので、そこを掴むようにするべきでした。下の卵はそんなわけで収容して枠に収める時にはダメージを受けている部分が多かったと思います。でも奥行きのない巣房の底でかろうじて卵が潰れていなければ、設置後に蜂たちがもう一度巣房の再建を行って、それで生まれてきたのが今回の新女王でした。

収容し、移動後に新しい場所に置いてから、スムースに育児を継続するためには、この一番下の卵部分をできるだけ傷つけずに収容することが成功の重要な作業だと感じました。

本当は巢板を掴む時、素手でやれればもう少し犠牲も減らせたかもしれませんが、そこは如何ともし難いことでした。

ネコマル 活動場所:愛知県
投稿日:2021 10/13

はっちゃんさっちゃんさん、こんにちは。

10月11日の画像ありがとうございます。ハッチさんへの添付と同じですね。

最初の動画含めた5枚目画像は掃除具合から11日より前と推測し疑問がスッキリしました。

この様な状況では直ぐに卵巣を活性化させる働き蜂が居ること裏付けますね。ただし女王蜂が育つと無精卵産む動きは抑制され下火になると推測します。更なる観察お願いは避けたいのですがどれ程の雄蜂が育ち蓋され出房するか知りたいですね。

巣板切り取り時には左官さんが使うコテ板様の板に楊枝数本立て押し当ててから切ると穴部以外のダメージ抑えられますよ。重い蜜部も一緒に移せます。

追記です。

吸引力は負圧部の何処かに吸気口設けて調節してます。自分の仕様では負圧部のプラパイプに10ミリ穴3個開けテープで塞ぎ穴解放数で調節です。家庭用掃除機でもその機能有りますよね。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/13

ネコマルさん、こんばんは。そうですね、すでに産んである働き蜂産卵の卵は今の所ひとつの巣房に1個が多かったですが、女王が戻ってこなかったり交尾失敗で不具王となった時、いよいよヒステリックになって1巣房複数産卵が始まると思います。気温が上がったら側面開いて内検するつもりです。

巢板の取り出しは現場の環境によって変わると思いますが、楊枝数本立てて、、、は以前ネコマルさんの日誌で拝見して、これも非常に優れたアイデアであると思いました。収容時の気温にもよりますが、巣脾が柔らかく感じた時は、巣脾1枚ずつ布団綿などで保護して寝かせた状態で運び、順番を間違えないように再建するときにハサミ枠もしくは楊枝刺しで巣箱内に懸垂させるのが良いと思いました。貯蜜部分は現場で切り離してしまい、後から給餌で戻すで全然問題ないかと。移動時間が長いと羽化してくる蜂が出れないので、できるだけ速やかに運びたいと思います。

吸引に関しては、吸引口がペタッと巣脾にくっついてしまうのを避けるために、ブラシ付きの既製品はどうかなと考えています。ブラシを斜めにカットし刈り込んで、信号機のサンバイザー状に残すとか。ブラシの毛の先端で蜂をどかしたり追い込んだりできるかと。

ネコマル 活動場所:愛知県
投稿日:2021 10/14

はっちゃんさっちゃんさん、おはようございます。

吸引口の工夫も良いですがあわせて横から空気吸わせる吸引力の調節も有効ですよ。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2021 10/14

ネコマルさん、おはようございます。わかりました。持ち手のすぐ横に穴を開けておけば、笛を吹くように指で塞いだり開けたりして調節できますね。

投稿中