前回の日誌の続きです。
本日、巣箱を少しずつ離して行く事と給餌をするために蜂場に向かい、巣門を開けたところ、変成王台から誕生した女王が底板に落ちて、弱っているところを発見しました。姉妹との戦いに敗れたものと思われます。誰も助けたり気に掛ける様子もなく、不憫でした。
通常分蜂期の女王誕生は2〜3日おきに続くと言われますが、女王の急逝によって同時に複数の新女王が生産されたと思われるので、出房もほぼ同じ時であったはずです。昨日の内検で王台の先端に茶色いものが確認できたので、ずいぶん早いなと感じていました。
旧女王が亡くなったのが9月29日で、卵3日、蛆6日、蛹7日の計16日間、卵は既存のものを使ったので、日数に入れないとすると13日後に羽化するはずでしたが今日は12日。孵化して1〜2日経過した蛆を使ったのかもしれません。
これによって判ったことは、事故当日、すでに群は女王の死をいち早く理解し、巣箱移動をして今の場所に設置したと同時に変成王台の製造を始めた事になります。どうやって情報の共有をすることができるのか不思議です。嗅覚が鍵になっているのか、定期的に発するクイーンパイピングが止んだからなのか。死んだ事実というよりは「いなくなった」ことに皆が気づいたのかもしれません。
ハッチさんの解説によると(上記日数も)誕生から1週間で交尾完了とありますので、明日からの1週間、どこかにわずかに生き残っている雄蜂と出会い、交尾成功出来ることをお祈りしたいと思います。