先日寺社の木を切ってくれる佐渡木こりさんという方に主人がお会いして日本ミツバチを探していると伝えたら南部地域の山奥で一度見たことがあるそうです。南部地域は西洋ミツバチの飼育(蜂蜜用)が盛んな場所なので西洋ミツバチではないかと聞き直したら、一応見分けることが出来るそうなので佐渡にも野生の日本ミツバチが生き残っている可能性が高いです。(直接確認した事ではないのですが東日本大震災の時に福島から佐渡の南部地域に日本ミツバチと避難された方がいるようでその方の群れかも知れませんが...)
今年は日本ミツバチを探している間にサムシングブルーのラッキーな虫たちにも出会うことが出来ました。リュウキュウムラサキについては佐渡での確認は2例目ということで越佐昆虫同好会の会報に載せていただけることになりました。(一番に同定頂いたハッチ宮崎様に感謝!!)
ナミルリモンハナバチはやはり地域差があるようで背中の文様をきちんと確認出来なければ同定出来ないとの事でまた来秋探してみたいと思っています。
今年は玄関にも日本トカゲが住み着くようになりラッキーブルーな動物が3匹も見つけることが出来ました。来年も野生の日本ミツバチを探しながら希少な動植物も探してみたいと思っています
それでは皆様良いお年をお迎え下さい。
リュウキュウムラサキと一緒にいるのはヒメスズメバチで性格は大人しく毒も比較的弱いそうですが松浦誠先生の「スズメバチ 雑木林の名ハンター」の本の中では”鬼子母神”と呼ばれてるくらいアシナガバチの成虫には目もくれず子だけ食べます。
ヒメズスメバチの以前の学名は vespa tropica pulchra(熱帯の美しいスズメバチ)(今はvespa ducalis変更されています。)だけあり南方系の蜂ですが佐渡でも昔からいる蜂のようです。(1963年佐渡博物館研究報告資料より)
ナミルリモンハナバチと思われる蜂。日本にはナミルリモンハナバチ、タカオルリモンハナバチ、ウスルリモンハナバチの3種類がいるようですがどれも数が少なく絶滅危惧種に指定されている地域もあります。コシブトハナバチやケブカハナバチに労働寄生するようで野生のハナバチ達がいなくなればこの子達も絶滅する可能性が高いです。
皆が繋がって生きているのですね。日本ミツバチだけでなく佐渡の野生の蜂達も観察していきたいです。