夏季の優れた蜜源として一部の方々が探しまわっても見つからなかった在来イワダレソウを、ついに見つけてゲットしました!
少し前から部分的に、鹿児島と宮崎県の北部から探し始めて、まさかニホンミツバチを飼い始めて、暑い砂浜を歩き回るようになるとは思ってもいませんでした。合計丸4日ほどかかりました。
昨日と今日は丸1日かけて探す気持ちでいました。以前もですが、過去に記録があった場所です。涼しい午前中から砂浜の植物を見て回りました。
それでも昨日は見付からず、とうとう今日午後には、本土最南端の大隅半島の佐多岬まで来てしまいました。屋久島にはある事がわかっているので、もう目と鼻の先です。九州南部は先日の超強力な台風の影響でどこも植物が傷んでおり浜もゴミだらけです。
グーグルアースで目星を付けた場所は、どこの浜も大きく傷んでゴミも多くありました。諦めかけた時、遠目で見て地面が薄く緑色に見える場所に気付き、あっと思いました。
↓グンバイヒルガオという熱帯系のヒルガオに混ざって、イワダレソウはありました。ただしそこはゴミが漂着する場所でもありました。しかしイワダレソウやヒルガオの分布拡大を考えると、仕方ない事ですね。
↓さらに、近年の台風の強力化でイワダレソウが生える場所が波で削られており、グンバイヒルガオと共にイワダレソウも崖っぷちに生えたりスダレのように垂れ下がっていました。先日の台風でもかなり流されただろうと思います。
10年前には一夏にアカウミガメが1000頭以上産卵に上陸していた宮崎の海岸でも同じで、今は年に10頭ほどしか産卵できません。同じように、10年前まであったイワダレソウも、同じようにほとんど流されてしまったのかもしれません。
↑あった場所は、漁港の脇のなんでもない場所でした。生えていた場所の面積は、タタミ6畳位です。
条件が良い場所は少なく、台風の影響で枯れかけたものもありました。ゴミの下になったものも葉が枯れており、これも減少原因の1つかもしれません。
条件が良い場所のものは採りたくないので、結局、砂の崖から垂れ下がっているイワダレソウならぬスナダレソウとなっている個体を集めました。次の台風では流されるかもしれないものなので、救助にもなります。
数年後、増やして、容易に流されそうにない場所に戻してやりたいと思っています。
意外に結構な量がとれましたので、希望者には着払いでお分けできます。希望する方は、私に直接ご連絡下さい。分散保護にもなります。来歴がはっきりわかっているものは、保護や移植にも使えます。
夏季の長期にわたる蜜源になればと思います。イワダレソウは熱帯系の植物ですが、関東地方まで記録がありますので、意外と寒さには強いようです。