採蜜も、畑の準備も終わりました。本日は雨です。ヒマかまけてちょっと考えてみました。スキマ三態です。へんたいではありません。(*^。^*)
❶スノコの隙間「フサグ」
❷巣門の隙間「セメル」「マモル」
❸オオスズバチ防除ネットの隙間「マモル」「セメル」
巣箱全体を覆う17mm前後の目合いのネットは、オオスズメバチと日本ミツバチ双方、通り抜け可能です。しかしながら、双方にネットが与えるストレスは対称ではありません。なぜなら双方の大きさの違いと、スズメバチ集団来襲時は、巣箱の中に籠る機会の多い日本ミツバチよりも、攻撃側のオオスズメバチのストレス負荷が高いからです。この後、日本ミツバチの採餌活動にストレスを与えないように、オオスズメバチの無力化の見極めと同時に、オオスズメバチ防除ネットを取り外すタイミングを何時にするかが難題です。
図の値は、ある数値を境に劇的に変化する「閾値(しきいち)」(注1)と言われるようなものではなく、目安のようなものだと思っています。「4mmのスキマの女王逃亡防止器を女王バチが通り抜ける」「17mm目合いの防除ネットをスズメバチが通り抜ける」「8~10mmスキマでもロウづけされる」ことは経験から容易に知ることができます。また、実際には日本ミツバチ、オオスズバチの双方の大きさ、個体差もあります。スズメバチの種類に拠り、より大きな差があります。ごく少数の細めの日本ミツバチの女王は、ハチマイッターと呼ばれる女王逃亡防止器をスルリと抜けます。巣門を攻めるオオスズバチは、ネットや巣門を齧り、広げて侵入することもあります。
この数値は、みなさんからのご意見を参考に、追体験した一個人の私見です。私たちが、スキマに関して求める代表値は、平均値や中央値でなく最頻値(注2)が、妥当かな~とも思っています。このQAで皆さんが対話を重ねることによって、目安となる数値の幅や、ゆらぎのようなものが、人が去った後のブランコのように、そのふり幅が、だんだんと狭く小さくなることを願っています。(*^。^*)
(注1)閾値とは、数値的な境目です。境界線となる値を意味する値が所定の水準を超えると、特定の反応が生じたり切り替わったりする等の変化が生じます。
(注2)統計上の代表値