ヒートブリッジという建築用語があります。建物の外壁に日光が当たり、その熱が外壁を貼るための間柱などを伝って建物内部の鉄骨が熱くなってしまい、せっかく断熱材を入れても夏は冷房冬は暖房をロスしてしまう現象です。特に金属は熱を伝えやすいので、巣落ち防止棒に針金を使っていた私はこれを改善したいと思っていました。巣箱の外に露出する針金の端部に日光が当たった時に、巣箱内部の針金が何度に達するのか測ってはいないのですが、なんとなく良くないかもしれないというイメージです。
ちょうど昨日、wakaba-どじょっこさんが竹ひごで巣落ち防止棒を作るお話を日誌に書かれていましたし、以前ヒロパパさんが竹ひごを自作されている記事を拝見し、竹という素材は気になっていたのですが、今年待ち箱を置かせていただいた蜂場の1つが釣り堀で、そこのご主人が(ミツバチにハマってしまい、その巣箱は彼のものになった)巣落ち防止棒を篠で作ったらどうだろうかと言い出して、それを試してみることにしたのです。釣り堀といえばヘラブナですが、道具にこだわる名人は竹竿を使います。竹というのは殺菌作用があるらしく、篠にもあると言う。メリットをあげてみると、
● 篠には殺菌作用がある。
● パイプ状になっているので断熱効果もある。
● 材料は無尽蔵にあるので金がかからない。
● 採蜜の時、ビスを外せば簡単に取れる。
● (割れていなければ何度でも使える可能性アリ)
デメリットは、、、
● ビスの太さに合った内径の材料を選ぶのが面倒。
● 竹ひごに比べて太い(入居に影響がある?巣を絡めてくれるかどうか不明)
篠の長さは巣箱の内〜内にぴったりか少しだけ突っ張るくらいに切って、外からビスでパイプの穴に入れるだけです。ビスの太さよりもすごく細い内径の篠を使うと割れてしまいます。スポスポと抵抗なく入っちゃうくらいでも、微妙にへの字に曲がっていたりするので、ビスを入れるとガッチリ固定されます。
小さなビスであっても外の熱を伝えるはずなので、ビスは使わず竹串を使えば、篠のもっと細い部分が使えるし、外の熱も金属に比べて来づらいと思うのでさらに安心かもしれません。これから色々試していきたいと思います。
剪定ばさみでジョキンと綺麗に切れます。
上は今年出て来た若い篠、下の袴が白いものは1年以上の篠、どちらも使える気がします。
6月に初めて使ってみました。まだ巣は到達していないのでどうなるかわかりません。