海外ではアカリンダニ駆除に効果があるといわれ使用されているチモール
日本で2019年承認 2020年「チモバール®」と言う商品名で発売されたダニ駆除の新薬です。これは、ミツバチヘギイタダニ用に開発されたようです。日本国内の承認薬であることなど有利な点もあります。効能についていかがでしょうか? 効能について実証された方はありませんか?
以下は「養蜂における衛生管理 ダニ防除技術」 一般社団法人 日本養蜂協会 養蜂技術指導手引書V 令和2年11月発行 [再改訂版]より一部抜粋したものです。
【植物抽出成分
タイムの精油の主成分であるチモールが製剤化されて利用されている。数種の製品があるが、いずれも70~90%程度のダニ駆除率といわれ、また報告によって大きな駆除率の差がみられる。有蓋蜂児内のダニにも効果があるとされるが、文献によって効果はまちまちである。日本では、2020年にチモール含有のダニ駆除剤「チモバール®」が販売開始された(Appendix 2 p.35 参照)。
以下は (Appendix 2 p.35 の一部抜粋記事です。
c. チモバール®
チモバールは、チモールを主成分とするミツバチヘギイタダニ駆除剤であり、2019年に承認された植物オイル系の日本国内における新薬である。主成分であるチモールは、_ymus vulgaris(タチジャコウソウ、一般にタイム種)に含まれる植物オイル成分由来の化合物である。
アピスタンやアピバールは接触剤であるが、チモバールは蒸散剤である。そのため、成蜂との接触がなくとも、巣箱内にチモールが蒸散し、有効成分が巣箱内にいきわたるという特徴がある。使用方法は、チモバールを開封し、チモール成分のしみ込んだウエハース状の小板(以後、「ウエハース小板」という。現物は図37参照)を3~4週間巣枠の上にのせて投与することを2回繰り返す。初回投与3~4週間後に本剤を取り除き、新しいウエハース小板を2回目として3~4週間投与する。投与に当たっては次に従うこと。】