夏場のサルスベリの木の花はミホンミツバチの蜜源について

投稿日：2024/8/13 01:30

夏場のサルスベリの木の花は蜜源になりますか

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musashiさん　訪花しますが、他の花が同じように流蜜期を迎えた場合には、優先順位が有るようです。昨年は満開の柚子の花に訪花が有りましたが、本年は日本ミツバチの訪花は殆ど見られませんでした。代わりにセイヨウバクチの木には沢山の日本ミツバチが群がって居ました。

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musashiさん　こんばんは。

サルスベリは花粉源との認識です。

以下は「蜂からみた花の世界」佐々木正己著、P167の文面です。

百日紅の別名のとおり、夏の一番暑い盛りに1ヶ月以上の長期にわたり咲くことから、ミツバチにとってはきわめて貴重な花粉源。花の中央部の黄色く目立つ花粉は誘引用のいわばおとりの花粉で、ミツバチはこれを集める。生殖用の花粉は長い雄しべの先についたウグイス色に見える花粉で、これがミツバチの背部に付き、気がつかないうちに受粉をしていることになる。名の由来は木肌が滑らかで、サルも滑り落ちるとの意から。西南諸島に自生するシマサルスベリもほぼ同様。

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残念ながらサルスベリの花は蜜源にはなりません。サルスベリの花は蜜を出しません。ただし花粉源にはなります。サルスベリの花が蜜を出さない事は意外に知られていないようで、多く本が間違えています。サルスベリの花が蜜をまったく出さない事は、この花の根元を舐めてみるとわかります。蜜がないのでまったく甘みがありません。

サルスベリの花に継続的に来る昆虫類は、いずれもこの花の花粉が目当てです。というか、この花にうまく騙されて訪花しています。サルスベリは2種類の花粉を作り、よく目立つ雄しべの花粉を餌に昆虫類を呼び集めて受粉させます。受粉は地味で目立たず数が少ない雄しべの花粉で行われます。よく目立つ雄しべの花粉は昆虫を呼び集めるために特別に作られた花粉で、おそらく栄養価は低く、サルスベリはあまり栄養を失わずに作っています。実に巧妙な作戦です。

真夏に長期間咲き続けるサルスベリが蜜源であったらどんなに素晴らしい事かと、いつも思いながらこの花を見ています。

（これらの事はここに、過去に何回か書き込みしています。）