4日 冷たい雨の朝。いつものように枝垂桜群を窓越しに眺めると、蜂娘が何匹も外に出て倒れていました。まさか、2日の夕方に入れてみたダニの忌避剤が強過ぎたのか?!
慌てて、行ってみると、瞬間的に石になったように固まっています。あと少しで濡れるくらい板の端まで行って尽き果ててたり。。巣門の隙間に噛り付いて固まっていたり。。。
もしかしたら、凍り付いて仮死状態なのかもと、急いで収容。電気ストーブの近くへ置いたら、徐々に動き出し、息を吹き返したんです!!!
収容した蜂娘全員が息を吹き返しました\(◎o◎)/! 安心したのも束の間、動けるようになったら、徘徊し始めました。苦しかったんだね。。。
何しろ、瀕死の群の新娘がダニ寄生なんて、不幸にも程がありますよね❢❢
https://38qa.net/blog/395343 (哀しいスクープ)
それでも朝方のしかも寒い雨の日に外へ出るなんて、今まででは考えられません。もしかしたら、雨がキーワードかも(・・? 水が飲みたかったのかも。。。だから、寒くても水の臭いのする巣門の外へ、雨の滴り落ちる棚の端の方へ行きたかったのではないでしょうか。
直ぐに、コットンに水を含ませて、置いてみました。でもウロウロして定まりませんねー。
そこで、蜂蜜をそのコットンに垂らしてみたら、何匹かはその綿棒の方へ近寄って吸い始めました。苦しくて静かにできない娘は、ドンドン体力消耗し、倒れていきました。
折角、仮死状態から復活しても、死期を悟って外へ出ようとしていた途中だったのかも知れません。翅も捩じれているし、ウロチョロ動くし、ダニが寄生している事は間違いありません。でももうマイクロスコープは使いません。判り切っているのに、殺生はしたくないからです。
結局、蜂蜜を舐めた娘は、他の蜂娘よりも長く生きましたが、ホンの少しだけでした。
その後、一応は水入りコットンを底板に置きに行きました。もう朝以上は、蜂娘が倒れてはいません。時間的な時期があるのか?!何が一斉に外へ誘ったのだろう。。。
前述した忌避剤とは、今回ダニ除けシリカではダニを除け切れなかったので、もう少しだけ強い忌避効果があるものを探したのです。それなら殺ダニ剤にすれば!とも過りましたが、もう本当に極瀕死状態なんです。強い薬に堪えられるとは思えませんでした。
殆ど居ない状態の写真ですが、これでも先程の蜂娘達が生きていた、1週間前の写真です。今も減り続けている訳ですし、この寒さでは体温が保てなくなります。
その結果、ダニ除けシリカは、天然ハーブの忌避効果でしたが、何種類もの忌避効果を持つ植物のブレンドした成分を見つけたのです。
柑橘のリモネンが入ってないのが、チョッと気になりましたが、天然植物抽出エキスですから、毒性は無いようです。あとは、アカリンダニがこの成分に反応するかどうかという事です。元々、アカリンダニに効く成分は、未だに発展途上。試してみないと解らないと思って居ます。
もっと早く探せば良かったなぁ。。。と思っても遅いですから、やってみるしかない。と、忌避プレートを入れてあるのです。
もう蜂娘が全滅してる事も考えられますし、誰も居ないところへ、サナギから羽化しているかもしれません。温度を下げる事はしてないので、残り蜂がどの位居るのかも判らないまま、対処しています(;^_^A
後やれる事は何か??? そうだ!蜂箱内の温度が少しでも下がらないように出来ないかと考えました。1年目の冬越しの頃、ダニとは無縁でしたので、あまり興味を持って読まなかったのですが、どうやって箱内の温度を保つか、皆さん色々工夫なさっていました。その頃の事を思い出し、使い捨てカイロを入れてみることにしました。
これには注意が必要です。発熱する時には、酸素を使って、二酸化炭素を放出するだろうと思ったので、巣門の入り口を閉じず、カイロも入り口付近に設置。暖かい空気は上昇し、二酸化炭素は重いから、下へ留まるのではないかとの予想で。。
万が一、蜂娘が近寄って、不織布に穴を開けたりしてもいけないし、火傷してもいけないので、百均から小ザルを買ってきてガードにしました。
水分と温度と忌避プレートと、、狭い蜂箱だから、足の踏み場がなくなって来ちゃいましたね~(≧◇≦)
どれも対処療法で、言うなれば、後手後手です。それでも、苦しんでウロウロする蜂娘ちゃん達を、見て見ぬ振りはできません。
今朝は、蜂娘が出ていません。死蜂も増えていませんでした。それならと、使い捨てカイロも、高温度の使い捨てカイロを買い足してきました。
今夜の千葉県は、積雪が予想されています。普通の低温カイロでは、あまり効果が得られないかも知れません。屋外用という高温カイロが良いのではないかと試してみます。
いくら何でも、奇跡は起きない状況です。それでも私は、最期まで受け止めて、今後の戒めにもしなければなりません。
皆さんが仰っていたように、ダニ寄生は、アッと言う間の蔓延でした。最後の1匹でも居るならば、何かしらのお世話をするのが、私の蜜蜂との向き合い方だと、今回の事で、ハッキリ再確認しました。Never give upな性分です~(;^ω^)
カイロが明日の朝まで持ちますよーに。。。
【6日の追記】
カイロは、6時間くらいしか持ちませんね。朝行ったら、また冷たくカチコチになってました。やっぱり、サーモスタットの保温が必要なのか。。。
私は、ダニ感染したら読めばいいやと、たいして読まずに保管してあった本の事を思い出し、今読んでみました。
殆どは、西洋ミツバチやヘギイタダニの事が中心ですが、アカリンダニの事も的を射ています。大体は、耳年増の私が知っている内容でしたが、そうなんだ~と、色々な事が連動した箇所があります。
ダニ寄生で大量に底板に死蜂が出る理由としては、気管にダニが充満しての窒息もあるが、主には、蜂球の温度が保てなくなったからとあります。それは、ダニの寄生によって、翅の筋肉が思うように動かなくなり、飛べないばかりか、翅が動かなくなる。それは、蜂球の温度を保てなくなることを意味しているのだそうです。蜂娘達は、蜂球を作り、翅を動かして自熱を出し、蜂球の温度を保っている。それが出来ないと、低体温になり、大量に死んでしまう。言うなれば、凍死ですね。
窒息しか意識が無かったのですが、凍死もあるのか。。。
ストーブで生き返った事を考えると、それは納得の理屈です。
でも、理想的な蜂球の温度は、たしか36度前後。それを保つ事のサポートって、それはそれは大変な事ですね。
なるほど~。。それで以前どなたかの日誌で、サーモスタットの温度管理の話が出ていたのですね。。。
どれも今考えると納得です。興味関心のある所だけしか読まないと、こういう無知な事になります。。。またも反省。
ダニが寄生するのは若い蜂とざっくり記憶していましたが、本には、羽化して4日未満の超若い蜂だそうです。サナギを発見した頃と合致しています。しかも蜂の気管に寄生してから2日後には産卵。3.4日後には、羽化。産卵から2週間で成虫。そしてまた産卵が拡大。。。
やはり、アッと言う間の寄生増大と思ったのは、この短期のサイクルからですね。
飼育者の方が、モタモタ迷ってる内に手遅れになる訳ですね~~。。。これも納得!
この本には、簡潔に、しかも段階を追った対処法まで載っていました。もっと早くに読んでおけば、少しはマシだったかも。。。
せめて、カイロの交換をもっと頻繁にやってみます(´Д`)ハァ…~。。
【7日朝】
カイロの交換に行ったら、もう冷たくなっていたカイロの小ザルガードの上に、蜂娘が固まっていました。巣箱の中は、温かくなっていました。
あまりにも健気で、泣けてしまいました。まだ、頑張ってます( ;∀;)
もう一匹も居ないのではないかとすら思って居ましたので、チョッと、安堵したのと半面、もうこれだけしか居ないのかも。。。とも思いました。本当に頑張るんですねぇ~( ;∀;)