海外の移住者からの質問を目にして、えっ?!と、釘付けになりました。
「西洋ミツバチが、蜂球を作って、スズメバチを殺したのですが、これは日本ミツバチと同じ、熱殺蜂球での蒸し殺しですか?」
蜂球を作って、スズメバチをやっつけるのは、日本ミツバチだけの得意技と思っていましたし、西洋ミツバチは、それが出来ず、全員で臨戦してしまうから全滅しやすいと思ってましたから。。。(・・?
そう言えば、西洋ミツバチなのに、蜂球を作って攻撃した話は、どこかで聞いた事が在ったような気がして来たので、調べてみました。
ナント!蜂球を作って、敵を倒す事も在るのです(@ ̄□ ̄@;)!!
日本では「窒息スクラム」と呼ぶようです。英語では、asphyxia-balling(窒息蜂球)と書かれています。因みに、日本ミツバチの「熱殺蜂球」は、thermo-ballingと言うようです。
一体、どこがどう違うのか?!
宿敵に対して、働き蜂が皆で飛びついて、ドンドン囲んで丸くなる。。見た目は同じに見えますね。
日本ミツバチの熱殺蜂球もドンドン集まって丸い蜂球を作ります。
以前、動物奇想天外で、蜂球内の温度を測ったら、47℃。
スズメバチの致死温度は45℃で、日本ミツバチの致死温度は50℃ですから、47℃だと、スズメバチは、蒸し焼きになりますが、ギリギリ日本ミツバチは、生き残る事が出来るのです。
でも、西洋ミツバチは、羽を動かして筋肉の温度を上げても、日本ミツバチよりも、5℃低い温度しか上げられないのだそうです。そうなると、スズメバチはギリギリ生き残れてしまうかも知れないので、熱殺は効果が無いのです。
じゃあ、西洋さんは、丸くなってどうやってスズメバチをやっつけるのでしょうか?
その答えが、「窒息スクラム」という言葉通りなのでした。簡単に言うと、スズメバチのお腹をスクラムで締め付けて、息が出来なくするのですってΣ( ̄□ ̄|||)
皆でギューっと腹を締め付けると、スズメバチの呼吸は、腹の収縮を必要とするので、息が出来なくなるのだそうです。
私の感覚では、アコーディオンの蛇腹の伸び縮みで音が出る仕組みと似てるのかも。
これは、ギリシャの研究チームの発表を、英科学誌「Current Biology」が掲載したモノを、勝手に御紹介しています。
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(07)01712-5 (原文)
その後、フランスでも、同様の行動が確認され、日本でも「窒息スクラム」として、周知されているようです。
私は、今回初めて、その詳しい現象を知り、海外からの移住者の方にも、伝える事が出来ました。
西洋さんの体温ハンデを埋める技にも、しっかりとした理屈が在って、とっても感心しました~୧(˃◡˂)୨୧(˃◡˂)୨ 思いがけず、またまた勉強しちゃいました(;^_^A
やはり、自然の力って、スゴイ事ですね~\(◎o◎)/!