前回日誌と質問コーナーで話題にした、ギョロ目の働き蜂が雌雄モザイクという奇形ではないかという話。
https://38qa.net/blog/292077 (スムシの蔓延)
https://38qa.net/165148 (奇形に関する質問)
今日は臨時休業して、先ずは衛生保健所防疫課に連絡しました。ミツバチ担当者が居なかった為に、電話口に出た方が、対応してくれたのですが、とても親切な方に巡り合えました。詳細を聞いてくれて、その後、万が一を考えて、これから、ヘギイタダニの感染調査をしようと思っている旨を話すと、現場に来てくれる事になりました\(◎o◎)/! 個人の日本ミツバチ養蜂の場所には来てくれないし、相手にしてくれるかどうか・・?と、何人かの人が言っていましたが、その逆で、是非同行したいと仰って、駆けつけてくれました~(^O^)
防疫課の方も、私も、多くの蜜蜂がギョロ目で動いているので、「殆ど入れ替わってしまったのか(◎_◎;)」と思ってしまいました。
もしも奇形だとしたら、ヘギイタダニが寄生する事に依るバロア症の可能性も捨てきれません。ですから、私は、シュガーロール検査の準備をして、そこへ向かっていましたが、蜂数も少なく、元来、穏やかで大人しい群なので、中々私達を牽制しにも来てくれません。つまり、蜂娘ちゃんが特別多く出て来ないので、捕まえる事が難しいのです。マグカップ1杯の蜂娘を捕まえるのは諦め、検査は全て、防疫課でやってくれる事になりました。そこで初めて、「病性鑑定依頼書」という書類を提出。
ヘギイタダニとアカリンダニの検査を今日中にして、結果を報告して下さる事になり、ランダムに採取したミツバチと、ギョロ目の奇形に見えるミツバチを、別に採取して、持ち帰ってくれました。巣門台の下のネットにも死蜂が数匹居たので、それも全部採取して行きました。念の為、元巣タワマン群の蜂も採取。タワマン群もギョロ目に見える蜂が居て、私は愕然としましたΣ(ಠิωಠิ|||) こちらの群では、ギョロ目と目が合った事が無かったのでビックリです。
何よりも心配したのは、何らかの感染症に罹っていたら、うちの蜂だけの問題ではないので、周囲の養蜂にも迷惑が掛かる事です。
でも、「西洋蜜蜂のヘギイタダニは、どこでも結構出ていますから、罹患については、珍しい事ではないですよ。苦労されて居るのは、どの薬が効いてくれるかが問題なんです。」と、話して居ました。南部の防疫課では、殆ど西洋蜜蜂への対応で、日本蜜蜂の事例は多くないそうです。憶測ですけど、もしかしたら、報告しないだけなのかも知れません。
序でに、巣板の様子を詳しく見ておきました。
先端が赤かった王台は、ポッカリ穴になり、落ちた蓋から切り取られた事が推測されるそうです。今回は、その奥にも、切り取られて落ちそうになって居る王台の蓋が見えました。
という事は、この群は、もう分蜂をさせないという意思で動いて居るのだと思われます。
そうでしょ、そうでしょ!3分の1に激減しちゃったんだから、これ以上は、群の存続問題ですぞ(,,Ծ‸Ծ,,)
ここにも、真ん丸でギョロ目に見える蜂が写っていました。夕方の結果が待ち遠しかったです。
防疫課からの結果メールには、右の画像が貼られていました。その結果は以下です。
①ヘギイタダニは、1匹も見当たりませんでした。バロア症の心配は在りません。
②死蜂の気管も顕微鏡で調べてくれましたが、とても綺麗な気管だったそうです。アカリンダニの感染も無し❣
③ギョロ目に見える蜂は、ライトを当てて拡大鏡で観察すると、普通の切れ長の目が浮き上がって来て、普通の雌のミツバチだったそうです。右の画像が、ライトを当てて観察した画像です。ただ、うちの蜂の多くは、目と目の間の毛が黒っぽくて、ライトを当てないで直に見ると、黒目が大きい蜂に見えてしまうらしいです。その黒っぽい毛は、奇形という訳ではなく、その群の特徴というか、個性のようなモノではないかと仰っていました。刺す為の針も持っているし、翅も健在なので、奇形を疑わなくてイイのではないかという結論です。
わーい~っ❣ Happy ❥❥⸜(ू•◡•)໒꒱
はぁ~、良かったです~っ>^_^< 最悪の場合を考えて、昨日の内に、「チモバール」という薬も注文してしまいましたが、御守りとして保管しておきましょう(^^♪
念の為、支部から県の機関にデータを送って、確認して下さっているので、手放しで喜べる訳ではないですが、有力な安心材料です(●^o^●)
但し、「問題は、スムシ駆除です。底板の蔓延写真は、相当な危機感を感じますので、気を緩めずに、底板のチェックと駆除に勤めて下さい。」との指導を頂きました。
普段なら、蜜蜂の出来る事を過保護にしないように努めていますが、このスムシの量は、スムシ対策の為の蜜蜂の蜂手不足?!支援者が必要と判断し、最低でも週2で内検し、底板のスムシ駆除をする事にした話をすると、それは賢明ですとの指導でした。
20日のスムシ蔓延の固まりには、殺虫剤を掛けましたが、底板を替えて、えひめAIを噴霧しておいたので、23日は、蛾の死骸と新しく孵化した幼齢虫4・5匹だけで、糸は在りませんでした。えひめAIは、幼齢中の駆除にしか効かないと聞いていましたが、10mmくらいに大きくなったスムシも、苦しみながらピョンピョン跳ねて、地面に落ちました。とどめを刺そうと探すと、早くもクロオオアリが御馳走を掴んで、持ち去る所でしたので、後は蟻さんに御任せしました。生まれたばかりの幼齢虫は、噴霧と共に動かなくなりました。またも、底板の隅から隅まで、えひめAIを噴霧し、蜂箱の中にも噴霧しました。現代農業マガジンに、効くという記事が載った以上、やれる事は害のない限りトライしてみます。
本日も底板をチェックしましたが、底板のスムシは皆無\(◎o◎)/! ヤッターっ!と言いたい処ですが、20日の大きなスムシが底板だけとは考え辛く、蛹になって蛾になる頃を考えると、これからまた、卵が産み落とされる可能性は大です!!引き続き、スムシ除去のヘルプをして行こうと思います。
最近街で出会った、元同僚で蜂飼いの方は、昨年、スムシに征服されて、5群が全滅したのだそうです。あっという間の増勢なので、油断はできませんね。当分の間は、嫌がられたとしても、底板チェックをしに、押し掛けますぞ~~୧(˃◡˂)୨୧(˃◡˂)୨
今日は、防疫課の方に直ぐ対応して頂いて、本当に助かりました。しかも、懇切丁寧に分析説明も下さって、良い担当者代理さんに出会えました。
因みに、検査料も訪問料も無料でした。事務所は家からも近いので、これから長くお付き合いが続きそうです(*^▽^*)
ギョロ目に見えてしまう蜂娘ちゃん達が、それぞれ健康体で、本当に良かったです。後は、蜂の人口が爆発的に増えて行けば、言う事なしです~°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°